高島紳司

「他の選手にも自分という存在をアピールしないといけない」

6月19日、男子日本代表の第2次強化合宿のメディアデーが行われた。7月3日に中国、6日に韓国とアウェーで戦う『FIBAワールドカップ2027アジア予選』Window3に向けた今回の合宿には、先立って実施していたディベロップメントキャンプから6名の若手が新たに合流。その中に宇都宮ブレックスの高島紳司も名を連ねた。

今回のコールアップについて、高島は「(ディベロップメントキャンプでの)アピールが認められて今回呼ばれたと思うので、そこはうれしいです。ここからまたサバイバルレースになるので、しっかりアピールしていきたいです」と語る。

25歳の高島は今シーズン、自己ベストの数字を残し宇都宮の東アジアスーパーリーグ制覇、東地区優勝に大きく貢献。3ポイントシュートとハードなディフェンスを得意とするリーグ屈指の若手3&Dの評価を確立した。

この合宿でもこの持ち味をいかに出し切れるかを大切にする。「(桶谷大ヘッドコーチとは)『チームでどういう感じでやっているの?』とか、『ああいうプレッシャーをいつも自分からかけているの?』みたいなことを聞かれ、『代表でもそういったことを求めているのでやってほしい』と言われました。自分の強みを発揮できるかできないかで、自分がこの先どうなるのか変わってくると思います」

「代表にいつも選ばれている選手ではないので、コーチ陣だけでなく他の選手にも自分という存在をアピールしないといけない。まずはそこにしっかりフォーカスしていきたいです」

高島紳司

比江島への思い「一緒に試合に出られたら本当にうれしい」

この合宿から宇都宮のチームメートである比江島慎が合流したが、高島にとっても「来るのは全く知らなかったです」とサプライズだった。仲が良いからこそ「彼なりに何があったのか知らないですけど、『来る』と聞いて、『んー、なんで?』みたいな感じに思いました(笑)。ファンの皆さんからしたらうれしいかもしれないですが、僕ら下の立場の選手からしたら、選ばれる数が一人減っていくかもしれないので、ちょっと邪魔だと思います(笑)」と冗談を語った後、次のように先輩との共闘についての思いを明かす。

「日本代表にやっぱり必要とされている存在で、ここで彼の持ち味をまた見られたらと思います。(比江島と)代表の座を争うつもりはないですが、自分も負けじとやっていきたいです。もし、一緒に試合に出られることがあれば、それは本当にうれしいことです。これを実現できるように、しっかりアピールできればと思います」

高島は昨年11月のWindow1直前合宿にも参加したが、この時は最終ロスターに残れなかった。当時について、「落ちる時に、『良かったけど今回は経験のある選手でいきたかった』と言われました。自分より代表を経験している選手が多かったので、それは仕方ないという感じで割り切っていました」と振り返る。

だが、この落選以降の高島は宇都宮の主力として様々なプレッシャーのかかる舞台を経験することで、心身ともに間違いなくタフになった。「1シーズンしっかり戦った後に呼ばれているので、あの時よりは自信はあります」と語り、「代表で別の役割をするのではなく、これまで宇都宮でやってきたことをそのまま求められているのでやりやすいです」と続ける。

フル代表経験はない高島だが、昨年のBCL(バスケットボールチャンピオンズリーグ)アジア2025やEASLでアジアの難敵相手にも通用する姿をしっかりと見せている。また、自分よりサイズのある相手も守れることは、Bリーグでの外国籍ウイングに対する守備でも証明している。これからの強化合宿、彼が今持っている力をしっかり出し切ることができれば、サバイバルレースを勝ち抜ける可能性は十分にある。