今村佳太

ベンドラメ礼生の連続得点でSR渋谷が勝利

9月20日、琉球ゴールデンキングスは沖縄市民体育館でサンロッカーズ渋谷を相手に練習試合を実施。新型コロナウィルスの感染対策により、観客数が大幅に制限された中ではあるが、地元ファンに向けて今シーズン初めて実戦を公開した。

試合はSR渋谷の伊佐勉ヘッドコーチが「両チームともフィジカルが激しく、とても良い試合だったと思います」と語るように、両チームともシーズンを彷彿とさせるような強度の高いプレーを見せる。終盤まで一進一退の攻防が続くが、ベンドラメ礼生がここ一番で連続得点とエースの貫禄を見せ、SR渋谷が85-80と競り勝っている。

この試合、琉球ゴールデンキングスの先発メンバーに名を連ねた一人が、オフに新潟アルビレックスBBから加入した今村佳太だ。191cmのサイズとフィジカルの強さを備え、新潟時代から非凡な得点力に定評のある24歳は、琉球にとって目玉となる新戦力だ。

ホームのファンの前での初の実戦を終えた今村は、「お客さんの目の前でバスケットボールができることは幸せなこと。声を出すことはできないと思いますが、それでも皆さんの熱量は伝わりました」と振り返る。

プレー内容については「まだまだできる部分、アジャストしなければいけない部分はあります」と総括し、具体的に以下のように課題を挙げている。

「ディフェンスはもっと激しく行くことを求められています。オフェンスは自分がアタックしてクリエイトする、得点も取っていくことの両方を求められています。その中で今日の試合に関しては、スタッフからも言われましたが、得点にもう少し積極的に絡む。自信を持ってシュートを打つことを意識していかなければいけないです」

お披露目ゲームについてこう厳しい自己評価を下している今村だが、「今日もスタートで出場と、大きく期待してもらっている部分はあります。そこに対してはありがたいですし、楽しみでしかない」と主力選手としてチームを支えていく自覚は十分。「まだまだ自分、チームともに伸び代は大きく成長できるので、そこに期待していきたい」と来たるべき開幕に向けて意気込んでいる。

練習試合の2戦目は本日の14時からスタート。SR渋谷の伊佐ヘッドコーチは「フィジカル負けしている部分はありました。自分たちのプレッシャーを見つめ直す良い試合でした」、琉球の藤田弘輝ヘッドコーチは「オフェンスがどういう終わり方をしても、ディフエンスでしっかり40分間集中したい。良い時は良いですけど、悪い時間帯で引きずってインテンシティが落ちてしまう」とそれぞれ語った反省点を修正し、開幕に向け弾みをつけたい試合となる。

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