リアンドロ・バルボサ

「スティーブ・カーがチャンスを与えてくれた」

かつてサンズやウォリアーズでプレーしていたリアンドロ・バルボサが、現役引退とともにウォリアーズのメンターコーチに就任することを発表した。

ブラジル出身のバルボサは2003年にドラフト1巡目28位でスパーズから指名を受け、その直後にサンズへトレードされた。スティーブ・ナッシュのバックアップを務めながら、アウトサイドシュートとドライブで得点を量産し、2007年には平均18.1得点を記録して最優秀シックスマンを受賞している。

その後、2014年からウォリアーズに加入し、40年ぶりの優勝に貢献。翌シーズンには優勝は逃すものの、NBA新記録となるレギュラーシーズン73勝を達成したウォリアーズの黄金期を支えた。

バルボサは指揮官のスティーブ・カーとの関係性を紹介しつつ、以下のコメントを発表した。「スティーブ・カーはずっと私のコーチで友人でもあった。彼がサンズのGMだった頃から引退後の話もしていたんだ。彼は僕が引退後に何をしたいのか聞いてくれて、ヘッドコーチじゃなくアシスタントコーチになりたいと話したんだ。僕は選手たちと話したり教えることは得意で、彼はチャンスを与えてくれた」

また、ウォリアーズはショーン・リビングストンをフロントオフィスのスタッフに加える。

リビングストンは2004年のドラフト全体4位でクリッパーズから指名された。将来を嘱望されていたがキャリア3年目の2007年に左ひざに大ケガを負う。それでも選手生命にかかわる大ケガを克服し、2014年からはウォリアーズに欠かせない名脇役として黄金期を支え、2015年、17年、18年の3度の優勝に大きく貢献した。

ウォリアーズから解雇された際、指揮官のカーは「大きな損失」と悲しむとともに「彼には将来的に長く球団にかかわってもらいたい」とも語っていた。結果的にこのプランが実現することとなった。

今シーズンのウォリアーズはケビン・デュラントがチームを離れ、クレイ・トンプソンが全休となり、ステフィン・カリーもケガで5試合の出場に留まり、リーグ最下位に終わった。『王朝』を支えた2人の入閣は、再建を目指すチームに大きな追い風となる。