ヤニス・アデトクンボ

プレーオフ史上0勝3敗からの逆転例はゼロ

東カンファレンス首位のバックスが、ヒートとのカンファレンス・セミファイナルでまさかの3連敗を喫し、崖っぷちに立たされた。

2桁リードを保持して第4クォーターを迎えたものの、ヒートの3ポイントシュート攻勢を止められずに流れを奪われ、勝てた試合を取りこぼした。もう負けられない状況に追い詰められたバックスだが、エースのヤニス・アデトクンボはチームの力を信じている。

試合後の会見で、アデトクンボは記者からの質問に丁寧に答えた。「ヒートは48分ハードにプレーする。それに匹敵するプレーが必要だ。単純にもっと良いプレーが必要ということ」とコメントした彼は、3連敗による精神的なショックをチームが受けているか、という質問に対して、こう答えた。

「精神的には大丈夫。自分たちを信じないといけない。一つひとつのプレー、一つひとつのポゼッションを大事に、やれると信じてプレーしないといけない」

NBAのプレーオフ史上0勝3敗から逆転したチームはいないという統計から見ても、非常に厳しい状況に直面している。しかしアデトクンボはバックスの底力を信じている。

「今の状況から4連勝が可能なチームがあるとすれば、それは自分たち。そうなれるだけの力がある。チームの力を信じないといけない。リバウンドを奪って、シュートを決める。それを48分通してやり続けないといけない」

「自分たちは優れたチームで、必ずやり遂げられると信じている。チームメートを信じているし、僕も仲間もお互いに自信を持っている。やれる」

今のバックスに必要なのは、目の前の1試合に全力を投じ、全神経を集中させること。「自分たちならやれる」というエースの呼びかけに、チームメートも闘志を燃やしているに違いない。運命の第4戦は、現地6日に行われる。