デニス・シュルーダー

シュルーダー「僕たちはいつでも逆転できる」

プレーオフファーストラウンド、サンダーvsロケッツ第4戦は最大15点のビハインドを覆し、個の力で上回ったサンダーが117-114で勝利し、対戦成績を2勝2敗のタイに戻した。

60-60の同点で迎えた第3クォーター、先に主導権を握ったのはロケッツだった。この日、23本の3ポイントシュートを決めたロケッツは第3クォーター開始から8本連続で3ポイントシュートを成功させ、最大で15点のリードを奪った。だが、サンダーも集中力を切らさず、クリス・ポールが得点を量産し12-0のランで追撃。デニス・シュルーダーのブザービーターで締めて1点差まで迫り最終クォーターを迎えた。

その後、11回のリードチェンジを繰り返すなど一進一退の攻防が続いた。残り1分34秒、ポールがジェームズ・ハーデンを前にプルアップを沈め、1点を勝ち越す。その後ダニーロ・ガリナーリが速攻を狙ったハーデンのパスをカットし、シュルーダーが1on1からレイアップをねじ込んだ。直後、3点を追いかけるロケッツはPJ・タッカーの3ポイントシュートが外れて万事休す。ファウルゲームで得たフリースローで点差を保ち、サンダーが接戦を制した。

チームハイの30得点を挙げたシュルーダーは逆境に強いチームを誇った。「僕たちはいつでも逆転できると信じている。少しでもエネルギーを出して、チームとして守り、良いシュートを打てば必ず良い状態になるんだ。僕たちはそれをシーズンを通してやってきたんだ」

指揮官のビリー・ドノバンも、劣勢に立たされてもそれを覆すことができるチームに自信を深めている。「選手は現在のNBAのゲームにはたくさんのポゼッションがあることを理解している。多くの時間があり、素早いプレーをしている。あの点差は数年前だったら本当に難しい丘を登ることのように見えたかもしれない、でも今は逆転することも可能なんだ」

一方、ハーデンに次ぐ23得点を挙げたエリック・ゴードンはディフェンス面の改善が必要だったと試合を振り返った。「この試合はより個々のディフェンスが必要だった。彼らはディフェンスを広げ1on1を多用してきた。僕たちは十分に得点したけど、彼らも得点し続けた。これがこの試合の結末さ」

サンダーは2連敗から2連勝を飾り、シリーズを2勝2敗の五分に戻した。シリーズ突破に王手をかけるだけに、第5戦は両者にとってこれまで以上に大事な一戦となる。