スタッツも互角、興味の尽きない決戦は14日スタート
西カンファレンスの決勝は、
1年前の6月、当時クリッパーズに所属したクリス・ポールは、
当初はボールを保持してペースを作るポールとハーデンを同時起用
ポールとハーデンのデュオ以外にも、ロケッツは『3&D』
Can the #Warriors guard @JHarden13? …@CP3 doesn’t think so! ?? #TBT
Western Conference Finals Monday on TNT ?? pic.twitter.com/2T1MmoVSlq
— NBA on TNT (@NBAonTNT) 2018年5月10日
ロケッツの挑戦を受けるウォリアーズにも隙はない。レギュラーシーズン終盤の失速はステフィン・カリー、ケビン・デュラント、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンら主力が相次いで負傷離脱したからで、プレーオフが開幕してからは、スパーズとの1回戦、ペリカンズとのカンファレンス準決勝をそれぞれ4勝1敗でクリアー。カリーも準決勝から戦列に復帰し、状態を上げている。
ウォリアーズには隙がないだけでなく、気負いもない。この点はロケッツとは対照的だ。攻守にチームを支えるドレイモンド・グリーンは5月14日から始まる大一番を前にしても冷静そのもの。本心なのか、ロケッツへの挑発がすでに始まっているのか、それは彼にしか分からない。
「ロケッツは、俺たちを倒すために結成されたチームだ。そのことだけを考えていると言ってもいい。優勝するにはそれが近道なんだろう。でも、ここ3年で2回優勝している俺たちは、どのチームと対戦したいかなんて言わない。また優勝したいだけ。立ちはだかる相手がどこだろうと、たまたまそうなっただけなんだ。相手がロケッツだからと言って、俺たちは別に意識なんかしないよ。『さあ、始めようじゃないか』という感じだ」
On to the next round. #ClimbOn #StrengthInNumbers pic.twitter.com/AS4aTtkMx8
— Golden State Warriors (@warriors) 2018年5月9日
プレーオフでの数字を見ても、両チームの実力は拮抗している。100ポゼッションあたりの平均得点ではロケッツが1位の111.1得点で、ウォリアーズは4位の108.8得点。守備においてのスタッツではウォリアーズに分があり、100ポゼッションあたりの平均失点はリーグ最少の99.3点。ロケッツは2位の102.1点だ。
両チーム共通の武器である3ポイントシュートではロケッツが1試合14.1本の3ポイントシュート成功数を記録しているのに対し、ウォリアーズは9.8本と意外に少ない。これは、ケビン・デュラントの3ポイントシュート成功率が27.9%に落ち込んでいるのが原因。それでもデュラントは、1回戦から準決勝までを終えて平均28.0得点、フィールドゴール成功率は49.3%と好調を維持している。
昨年はNBAファイナルまで1敗もせず、まさに圧倒的な力の差を見せつけ優勝を飾ったウォリアーズ。今年のカンファレンス決勝では、リーグ最強オフェンスを進化させ、弱点だった守備を改善させたロケッツが相手だ。弥が上にも期待が膨らむ注目のシリーズは、14日からスタートする。