追い詰められたペイサーズ「まだ終わっていない」
ペイサーズvsヒートが激突した東カンファレンスのプレーオフファーストラウンドは、ヒートが3勝0敗と王手をかけた。
序盤から試合のペースをつかんだヒートは、第2クォーターを40-29で圧倒してリードを拡大。後半はペイサーズの怒涛の反撃を受けて苦戦し、第4クォーターには3度も2点差に詰め寄られたが、最後まで逆転を許さずシリーズ3連勝をマークしている。
27得点8リバウンド4アシスト3スティールで勝利に貢献したジミー・バトラーは「苦しいところから抜け出すためにどうすればいいか、それを全員で話し合った」と、ピンチを脱しての勝利を振り返った。「シュートを決められない試合もあるけれど、今日はディフェンスが良かったし、フリースローも多く獲得できた」
バトラーに牽引されたヒートはスターター全員が2桁得点。ベンチから出たタイラー・ヒーローも20得点と結果を出した。バトラーは自信満々の表情で「負けると思ってやっていない」と豪語した。「勝つことしか考えていない。自分たちに何ができるかは理解している」
一方のペイサーズは、もう後がない状況に追い詰められてしまった。ヘッドコーチのネイト・マクミランは「第4戦の意味は分かっている。勝つか、敗退かのどちらかだ」と話す。
「選手たちには、『まだ負けたわけではない』と伝えた。まだ終わっていない。後半にチームの力を見せつけることができた。しかし、後半のような熱量、自分たちを信じる力を48分通して持続させないといけない」
終盤の反撃には勢いがあったものの、ビハインドを覆せなかった要因に52本ものフリースローを与えたことが挙げられる。ヒートがこれを43本成功と高確率で決めた一方で、ペイサーズのフリースローは28本中21本成功と、フリースローでの得点で21点もの差がついた。
これはヒートがアグレッシブに攻め続けた結果とも言えるが、マクミランは「52本のフリースロー試投数はひどい。これはプレーオフの試合なんだ。今日の試合で見られた判定の中には、なんとも言い難いものもあった」と審判の判定に苦言を呈している。