「今日は全員がハードワークできた」
マジックとのプレーオフ初戦を落としてたバックスは、エースのヤニス・アデトクンボが28得点、20リバウンドの活躍を見せ111-96で勝利。シリーズの対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。
レギュラーシーズンのリーグ最高勝利数を誇るバックスだったが、初戦では第8シードのマジックにまさかの敗戦を喫した。それだけに「不安だったとは言わないけど危機感を持っていた」と、アデトクンボは試合前の心境を明かした。
アデトクンボはヘッドコーチのマイク・ブーデンホルザーがフィルムセッションでチームに向けて送ったメッセージがこの試合の雰囲気を作ったと話した。「コーチは優勝したいなら、行けるところまで行きたいなら、そして我々らしさを取り戻すにはディフェンスが大事だと話してくれた。初戦ではうまく守れなかったからね。チームの全員が自分に向けてのメッセージだと理解したと思う。聞きたくはなかったけどね。一生懸命プレーしていないと指摘されたくはないけど、今日は全員がハードワークできた」
第1クォーターを13失点に抑えるなど、最終的に失点を100点未満に抑えたディフェンスの勝利となった。
バックスはアデトクンボの他にもブルック・ロペスが20得点、パット・カナートンが15得点、エリック・ブレッドソーが13得点、ドンテ・ディビンチェンゾが11得点を挙げるなど効率よく得点を重ねた。快勝したバックスだが第3戦に向け懸念があるとすれば、クリス・ミドルトンの不調だろう。オールスターにも選出されたことがあり、レギュラーシーズンは平均20.9得点とアデトクンボに次ぐスコアラーの役目を果たしたミドルトンだが、この試合はフィールドゴールを8本中1本しか決められず2得点に終わり、シリーズでのフィールドゴール成功率も25%と不調が続いている。
それでもアデトクンボはミドルトンを信頼し、心配していない。「クリスが調子が悪かった次の試合で30点、40点取ってるのを見てきた。第3戦には万全の状態で臨んでくれるはずだ。彼は大舞台に強い選手だから」