TDガーデンの後押し「勝てた要因はファンの力」
セルティックスが第1戦を制して迎えた東カンファレンス・セミファイナル第2戦。第2クォーター残り6分41秒の時点でリードを22点(48-26)に広げていたセブンティシクサーズの勝利は固いと見られた。しかし、セルティックスは諦めなかった。
マーカス・スマートのジャンプシュートをきっかけに、ハーフタイムまでに25-8のランで猛追。この猛攻で完全に流れを取り戻したセルティックスが試合を引っくり返し、108-103で勝利。ホーム2連勝でシリーズの対戦成績を2勝0敗とリードしている。
第1戦に続いてマーカス・スマートの働きがセルティックスの勝利を呼び込んだ。乗せてはいけないベン・シモンズとマッチアップし、新人王最有力候補をわずか1得点に抑えた。ヘッドコーチのブラッド・スティーブンズもキーマンに挙げ「ガッツが要求される時、スマートがステップアップしてくれる」と絶賛している。
もっとも、逆転劇を演出した最大の立役者は、TDガーデンに集まった1万8000人を超えるファンだ。20得点で勝利に貢献したテリー・ロジアーは逆転できた要因を聞かれ「ファンのおかげ」と即答している。「ファン、それから自分たちもチームの力を信じていた。俺たちはハドルの中で一致団結したけれど、勝てた要因はファンの力と、彼らがもたらしたエネルギーだよ」
BEST OF the @celtics run that fueled their 22-point comeback win in Game 2 at home! #CUsRise #NBAPlayoffs pic.twitter.com/IbXTK2QjLT
— NBA (@NBA) 2018年5月4日
カイリー・アービング抜きで戦うシリーズは、予想通り苦戦を強いられている。それでも結果を残せているところに、このチームの成長と強さが集約されている。今年のプレーオフでは、バックスとの1回戦を含めてホームでは負けなしの6連勝中。しかも、過去10年のポストシーズンで22点差以上から逆転したチームは、2008年のセルティックス、2018年のサンダー、そしてこの日のセルティックスしかいない。
敵地で臨む第3、4戦は全く異なる展開になるだろうが、タレントレベル、選手層で上回るシクサーズに連勝できたのは大きな結果だ。
一方のシクサーズは、シモンズが試合後「考え過ぎてしまった」と語ったように、今シリーズは波に乗れていない。ホームに戻って修正できなければ、窮地に立たされてしまう。