ケビン・デュラントも「神」と尊敬する大ベテラン
ネッツは『バブル』でのシーズン再開に際し、ケガや新型コロナウイルスの陽性反応が出た、もしくは個人的な事情で参加を見送った選手の穴を埋めるため、ジャマール・クロフォードをロスターに加えた。
40歳の大ベテラン、しかも公式戦から1年以上遠ざかっていたクロフォードだが、NBAでシックスマン賞を3度も受賞するなど実績は十分。ビッグネームの戦線復帰は大いに注目されたもののハムストリングを痛め、コートに立ったのはバックス戦の6分間だけと、そのプレーはほとんど見せられていない。
しかしプレーオフ開始を前に、ネッツがクロフォードとの再契約を検討しているという噂がある。『Yahoo Sports』によれば、ネッツはクロフォードのリーダーシップを高く評価。すぐにケガをしたのはマイナスだが、セカンドユニットでオフェンスを引っ張る力はあると考えているという。
東カンファレンス7位でプレーオフに進出するネッツは、ファーストラウンドでディフェンディング王者のラプターズと激突する。主力不在のため劣勢が予想されるが、彼らにとっての『本番』は、ケビン・デュラントとカイリー・アービングが復帰する2020-21シーズンだ。
来シーズンには優勝候補に挙げられるであろうネッツにとって、ベテランと若手を繋ぎ、ロッカールームの秩序を保つためにはクロフォードのようなお手本が必要だ。
デュラントは、バスケットボールに真摯に向き合い続けるクロフォードを尊敬している。彼がネッツで初めて練習に参加した画像がSNSに投稿されると、コメント欄に「神」と書き込んだ。さらには「彼はまだプレーできる。プレータイムが短くても不平不満を言わないし、淡々と仕事をこなす。プレーできないとしても、若い選手に良い影響を与えてくれる」と称えている。
実際、かつて所属したサンズ時代には「若い選手がキャリアを作っていく姿を間近で見るのは楽しい」とクロフォードは語っている。ベンチからの得点力として活躍が可能で、チームにポジティブな影響を与えてくれている以上、クロフォードがネッツのジャージーを着て来シーズン開幕を迎える可能性はある。今シーズン終了後に球団がどういう決断を下すのか、注目したい。