サンロッカーズ渋谷で奮闘する『北海道コンビ』野口大介×関野剛平、新シーズンは「全部優勝します」

サンロッカーズ渋谷で奮闘する『北海道コンビ』野口大介×関野剛平、新シーズンは「全部優勝します」

2020/08/14
サンロッカーズ渋谷

北海道出身の野口大介と関野剛平は2018-19シーズンまでレバンガ北海道でプレーし、昨夏にともにサンロッカーズ渋谷に移籍した。移籍1年目はともにレギュラーシーズン41試合のすべてに出場し、天皇杯優勝も経験。新天地で好調なスタートを切った2人にSR渋谷に来て変わった部分や新シーズンの意気込みを聞いた。

 関野「ゴルフでは一度も負けたことがない」

──SR渋谷での1年目が終わりましたが、率直な感想をお願いします。

関野 率直な感想で言うと優勝できましたし、最高でした。

野口 僕も本当にSR渋谷に来て良かったなと思います。剛平が言うように移籍しなければ優勝という経験もできなかったので、こうやって道産子2人で来れたのも何か意味があったのかなと思いますね。

──昨夏にSR渋谷への移籍が決まった時は、お互いに「そっちも行くの?」という感じになりましたか?

関野 まさにそれです(笑)。

野口 先に剛平が渋谷に行くことが決まっていたので僕は知っていました。後から僕の移籍が決まったので、剛平は僕のことをそう思っていたと思いますよ(笑)。

関野 大介さんが一緒に行くと分かってうれしかったです。やっぱり一人で行くよりも全然良いですもん。それに大介さんとはよくしゃべるし、一緒に旅行も行く仲なので。

野口 ゴルフも一緒に行くんですよ。ライバルですが(笑)。

関野 まあ僕は一度も負けたことがないですけどね(笑)。

──仲の良さが伝わります。ゴルフ歴はどちらが長いのですか?

野口 僕の方が歴は長いのに勝てないんですよ。剛平は見た目もショットも下手なのに、なぜか勝てない(笑)。

関野 僕は我流を極めているので(笑)。とりあえずまっすぐ跳べば良いんです。

野口 そう。何も考えないのがやっぱり良いのかなと思いますね。僕は性格的にいろいろとゴチャゴチャ考えちゃうので。

関野 ゴルフを始めたばかりの頃は、メンタルを相当鍛えられましたよ。ボールがあっちゃこっちゃ飛んで行って言うことをきかないので、「もう最悪!」みたいな(笑)。

野口 ゴルフはメンタルを鍛えるためにやっているからね(笑)。

──バスケットの話に戻りますが、SR渋谷に来て北海道時代と変わった部分はありますか?

関野 僕はもともとディフェンスメインでやりたい選手でした。北海道ではオフェンスメインで動いていた感じで、「お前行ってこい」ぐらいでしか言われていなくて。でも、サンロッカーズはディフェンスから入るチームスタイルなので、そこは自分のやりたいことが思う存分できていると思います。僕のプレースタイルが変わったというよりも、自分がやりたいバスケができるスタイルのチームに来たという感じです。フラストレーションもなかったですし、そこも含めて最高のシーズンでした。

野口 剛平はチームスタイルに合っているからね。

関野 でも、だからこそプロキャリアをスタートしたチームが北海道で良かったとも思っています。北海道時代がなかったら僕は今ここにいなかったと思うし、きっと普通に実家にいたんじゃないかな(笑)。

野口 僕は外国籍選手の控えですが、そろそろ出番かなというのが分かるのでプレーしやすかったです。昨シーズンは僕か(ファイ)サンバが次に出て行くので、相手を見て「次、来そうだな」とか、後半も多分出るから準備しておこう、みたいな。気持ちの面でもちゃんと役割分担をさせてもらえていました。ヘッドコーチによっては試合に出るか出ないのかも分からないですし、突然「行くぞ!」となる場合もあります。そのため常に準備をしておかないといけませんが、伊佐(勉)さんはその面でもある程度ルーティン化されています。全員バスケを売りにしていますし、選手全員の時間配分をしっかりしているヘッドコーチなので、そういう面ですごくやりやすかったですね。

関野剛平

関野「大介さん、こんなに動けてここまで走り回れるんだ」

──それでは、この1年でお互いに「相手のここが変わったな」という部分はありますか?

野口 あるある! 剛平はね、シューターになった。

関野 まあまあまあまあ(笑)。

野口 北海道の時は悪い言い方をすると「こいつシュートないな」と思っていました(笑)。練習中にスイッチしてマッチアップすることがあっても、剛平はドライブが好きだし、外はないから離しておいて大丈夫だなというのがあって。でも、渋谷に来てからは珍しくすごくシュート練習をするようになったんですよ。そのおかげでメキメキと外のシュートが入るようになっていて。毎試合1本ぐらいは決めていたよね?

関野 そうですね。珍しくというか、させられていたに近いですよ(笑)。普通は強制じゃないですけど、僕と(渡辺)竜之佑だけは「お前らは強制」って残されるんです。大介さんについての発見は、オールコートで相手について行けるんだなって(笑)。今まではローポジまで走って外国籍選手とマッチアップしてという感じでしたけど、今のサンロッカーズは前から当たるじゃないですか。オフシーズンに大学生と試合をしたりするんですが、彼らは基本的にすごく走るんですよね。でも、大介さんもそれに負けじとオールコートで付きまとって最終的にはスティールまでするという。もともとスティールだったり、そういう能力があることは知っていましたが、こんなに動けてここまで走り回れるんだっていう発見です(笑)。実際にこの身長でこんなに動けたら強いですよね。

野口 大変だよ、痛いところだらけだし(笑)。ただ、運動量が激しい分、トレーニングチームのトレーナーやコンディショニングをしてくれる人たちが僕らに対して、「練習後は絶対に身体を見せてね」と言って見てくれています。そういう部分も徹底してくれているので環境的にもすごく良いですね。

──昨夏の取材で関野選手から、体力が3分ほどしかもたず東海大時代には『ウルトラマン』と呼ばれていたという話を聞きましたが、今はどうですか?

関野 継続中です。トレーニングをしたらある程度は体力が上がるかもしれませんが、今までだってトレーニングをしてきてウルトラマンだったから、それ以上はないんじゃないかなって。

野口 3分ということは絶対にないんですよ。長いこと彼を知っていますが、そこは気持ちの問題で自分で3分と決めつけてやっているんじゃないなかと僕は思います。もう2分頑張って5分にしたら良いじゃん。3分じゃなくて。

関野 いや、違います。本当につらい時の僕の身体に入ったら「こりゃ動けないな」ってなりますから! 全力で動いて3分ぐらい、そりゃ流したら10分は行けますよ。でも、そういうわけにもいかないし、だからこそちょうど良い交代のスパンで切ってくれるからありがたいです。そして僕が一番キツいのは、たまに交代選手がサイドで待っているのに笛が鳴らなくてプレーが止まらない時があるじゃないですか。あれはマジでしんどい、地獄ですよ。だから結局はウルトラマン継続中なんです。

──なるほど。若干メンタル疑惑も出てきましたが……。

関野 メンタルではない。本当にみんなをあの時の僕の身体に入れてあげたい! どれだけキツいものなのか(笑)。

野口大介

野口「伊佐さんの理想に近づけるようにすれば、勝ちは間違いない」

──昨シーズンは27勝14敗、リーグ全体5位で終えました。新シーズンも強豪ひしめく東地区で戦いますが、より勝ち星を増やすためにはチームに何が必要だと考えますか?

野口 僕が思うにチーム力は結構拮抗していてそんなに変わらないので、本当にちょっとしたミスをなくすことが大切だと考えます。オフェンスのターンオーバーとかディフェンスのスイッチミスなどを、いかに減らすことができるかで勝ち負けが決まるのかなと。そのためにも普段の練習からミスを少なく、ストレスがないようにして行くのが勝ちに繋がると思っています。

関野 昨シーズンは僕たちを含めてメンバーが結構変わったので、最初はみんなで合わせながら動いていた感じでした。今年は長い時間みんなと一緒にいるので、そこがもっと突き詰められれば良い結果が出せると思います。

──あらためて新シーズンのチーム目標を教えてください。

野口 優勝。

関野 全部優勝します。

──では、どのようなプレーでチームに貢献してきたいと考えていますか?

関野 僕はディフェンスを求められています。「この試合はこのインテンシティで行くぞ」というのを僕が最初にディフェンスでみんなに見せて行ければ、個人的には満足できると思います。

野口 僕もディフェンスをメインに考えています。剛平や若い子たちみたいに激しく動けないですが、僕は外国籍選手とマッチアップすることが多いので、その限られた時間でいかに相手にやられないか。CJ(チャールズ・ジャクソン)とライアン(ケリー)を休ませる時間を作ってあげて、そこをしっかり繋げられれば第4クォーターでの彼らのパフォーマンスが上がると思います。いかに早い段階で彼らを休ませてあげられるかが僕の仕事です。

──新シーズンは外国籍選手のレギュレーションやアジア枠の導入、また観客の入り方も今までとは異なると思います。そういった変化への不安はありますか?

野口 チームのプレースタイル的に僕たちが影響を受けることはないと思います。

関野 僕も特にないですね。ただ、観客についてはまだ分からない部分もあったりして、アウェーであってもホームであっても観客がいないのは盛り上がりに欠けるので嫌ですね。シュートが決まって『ワー』とか、ルーズボールに飛び込んで『うぉー』だったり。そういう歓声があるから選手はより頑張れるので。

──最後に新シーズンへの意気込みとファンへのメッセージをお願いします。

関野 メンバーがあまり変わらないので、よりチームワークを良くして行きたいです。お客さんがどれぐらい入れるのかはまだ分かりませんが、皆さんと一緒にできるようになったら今シーズンはもっと勝ち星を一緒に取れるように頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

野口 昨シーズンに引き続きメンバーが変わらず、よりバスケットの質を高めて伊佐さんの理想に近づけるようにすれば勝ちは間違いないと思うので、今の時期にそれを突き詰めて高い位置まで持って行ってシーズンに入りたいと思います。お客さんの状況はまだ分かりませんが、一緒に分かち合えるような環境であれば良いなと思うので、皆さんと協力しあって早く終息させたいと思います。

RECOMMEND