初挑戦のプレーオフで17得点9リバウンド14アシスト
レギュラーシーズンとプレーオフでは、雰囲気も緊張感もまた別のものとなる。だが。それに当惑するのは並の選手であり、何もかも規格外のベン・シモンズにとっては『普段の試合』でしかなかったようだ。
4月14日に本拠地ウェルズ・ファーゴ・センターで行なわれたヒートとの東カンファレンス1回戦の初戦、シモンズは17得点9リバウンド14アシストの大暴れ。プレーオフデビュー戦でトリプル・ダブルまであと1リバウンドという脅威のパフォーマンスを見せ、130-103での快勝にチームを導いた。
試合後、シモンズは「会場の雰囲気は最高だった」とコメント。コート上と同様に浮き足だった様子は見られず、その視線はすでに次の第2戦に向けられているようだった。
Ben Simmons (17 PTS, 14 AST, 9 REB) shows out for a near triple-double in his postseason debut to propel the @sixers Game 1 win at home! #PhilaUnite
His 14 assists are the second-most assists by any player in an #NBAPlayoffs debut (Magic Johnson had 16 in his debut in 1980). pic.twitter.com/UV821sSuwJ
— NBA (@NBA) 2018年4月15日
ルーキーイヤーの選手がプレーオフの舞台を経験することは、別に珍しくない。しかし、デビュー戦で記録したアシスト数としては、1980年にマジック・ジョンソンが16アシストを記録して以来最多。惜しくもトリプル・ダブルは逃したものの、『basketball-reference.com』によれば、1963-64シーズン以降のプレーオフでトリプル・ダブルを達成した新人は、ジェリー・ルーカス(1964年)、カリーム・アブドゥル・ジャバー(1970年)、マジック・ジョンソン(1980年)の3選手しかいない。この調子なら、シモンズが4人目になるのも時間の問題だ。
シクサーズは、これでレギュラーシーズンでの連勝記録と合わせて17連勝中。ジョエル・エンビードは1回戦の間に復帰できるようだが、この調子が続けば無理せずカンファレンス準決勝まで温存することも可能になるかもしれない。『救世主』シモンズが中心のシクサーズの快進撃は、まだまだ続きそうだ。