ジョシュア・スミスがゴール下を支配、京都ハンナリーズが北海道との接戦を制する

2018/04/15
Bリーグ&国内
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文=立野快 写真=B.LEAGUE

スミス32得点14リバウンド、京都が高さとパワーで押し切る

4月14日、チャンピオンシップ出場に向け負けられないレバンガ北海道は西地区2位京都ハンナリーズと対戦。同日の試合でチャンピオンシップ出場を争う栃木が勝利し、京都はエースのジュリアン・マブンガを欠く状況。北海道としては是が非でも取りたいゲームとなった。

立ち上がりを制したのはレバンガ北海道。キャプテンの多嶋朝飛がルーズボールを追い相手ベンチに飛び込む気迫を見せると、得意のトランジションオフェンスが次々に決まり15-8とリードする。しかし、ここからは攻め気が裏目に出てターンオーバーを連発。京都がリズムをつかみ直して追い付き、内海慎吾の3ポイントシュートで22-19と逆転して第1クォーターを終えた。

第2クォーター、マーク・トラソリーニのアウトサイドシュートがよく決まり勢いに乗りたい北海道だったが、この試合7アシストの伊藤達哉が起点となり、ジョシュア・スミスをフィニッシャーとする攻撃が上回る。このクォーターだけで13得点と大暴れのスミスに牽引された京都が44-39とリードして試合を折り返した。

桜井のハッスルで追う北海道、一歩及ばず

後半、苦しい流れを変えたのは桜井良太だった。3ポイントシュートを決めると守備では相手のパスをスティールし、ルーズボールにダイブ。チームに流れを呼び込むと、さらにドライブでマーカス・ダブをかわし巧みにフィニッシュ。完全に勢いに乗った北海道は伊藤、トラソリーニの連携から野口大介のダンクが飛び出し同点。9-0のスコアリングランで追いすがると、アリーナの熱気は最高潮に達した。

このまま流れに乗りたい北海道だったが、最終クォーターは両軍3ポイントシュートが1本も決まらない重苦しい展開に。京都はスミスを中心とした粘り強いディフェンスでゴール下を割らせない。

膠着した状態の中、ディフェンスで我慢し続けた京都は伊藤達哉が一瞬の隙をつき絶妙なフローターシュートでダニエル・ミラーのブロックをかわし、残り1分43秒で68-73とリードを広げ、そのまま逃げ切った。京都が最終スコア71-73で激闘を制している。

ジョシュア・スミス、圧巻の32得点14リバウンド

接戦を落としたレバンガ北海道の水野宏太ヘッドコーチは、「オフェンスの部分で決めるべきところを決めきれずに自分たちからミスをして、相手に簡単に得点を与えてしまいました」と敗因を語る。オフェンスについては19得点を挙げた桜井も「オフェンス部分でいうと、トランジションが少なかったと思うので、もっとボールをプッシュして、展開を早くしていくことで、相手を疲れさせることはできたのかなと思います」と語る。

この試合、北海道はファストブレイクポイントが7点と伸び悩み、京都のスミスを中心としたハーフコートバスケットに押し込まれる結果となった。

接戦を制した京都は、スミスが32得点14リバウンドで試合を支配。13本中12本とフィールドゴール成功率が90%を超える圧巻の出来だった。また司令塔の伊藤達哉は10得点7アシスト4スティールの堂々たる活躍で、新人王有力候補の実力を見せ付けた。

それでも接戦を制することができた最大の要因は、不屈の精神で食らい付く北海道にプレッシャーを掛けられ続けた試合終盤にも気持ちを切らすことなく、チーム一丸のディフェンスを続けられたこと。ジョシュア・スミスも試合後には自分のスタッツを誇るのではなく、「最後はみんなでディフェンスで頑張りきれたのが勝因」と語る。

エースのジュリアン・マブンガが不在の状況で、東地区で奮闘する北海道に競り勝ったことは、この先に待ち受けるチャンピオンシップに向けて自信になるはずだ。