「カワイが一人で優勝させたチームでないことは明らか」
ラプターズは昨シーズンのNBA王者だが、ファイナルMVPのカワイ・レナードの退団を受けて、今シーズン開幕前には「プレーオフ進出がやっと」という低い評価を受けていた。しかし、カワイ抜きでも指揮官ニック・ナースによる選手個々の持ち味を生かす戦術が機能し、中断まで46勝18敗と東カンファレンス2位につけ、連覇を狙えるチームとなっている。
8月1日、再開初戦の相手はレイカーズ。優勝の最有力候補と見られる強豪だが、ラプターズのディフェンスはレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスの連係を断ち切り、レイカーズの得点を今シーズン最少に抑えた。最終スコア107-92、再開2試合目のレイカーズに比べてコンディションの面で有利だったにせよ、見事な完勝だった。
レイカーズのレブロン・ジェームズも、試合後に王者の実力を素直に認め、「優勝はまぐれじゃない。カワイが一人で優勝させたチームでないことは、見れば分かる」と称賛の言葉を送っている。
「パスカル(シアカム)やOG(アヌノビー)がいてウイングも優れているし、マルク(ガソル)やサージ(イバカ)といった経験豊富な選手もフロントコートにいて、足りないところを補える選手も揃っている。だからこそ、今のチーム状態を維持できている」
もしレイカーズがNBAファイナルに勝ち進むことができれば、優勝を争うシリーズで対戦する可能性が高いのはヤニス・アデトクンボのバックスという予想が多い。だが、チームとして熟成の進むラプターズが勝ち上がってくることも十分に考えられる。
レブロンはラプターズをファイナルで対戦する可能性があるライバルと認め、「勝利のDNAを持つチーム」と称えた。
「カワイがいなくなったことで、あまり評価は高くないかもしれない。でも、ラプターズの選手たちは自分たちの実力を理解している。素晴らしいチームだよ」
シーズン中断前からの連勝を5に伸ばした王者は、プレーオフに向けてさらにチームの完成度を高めていく。
? @Klow7 does it all in the @Raptors W over LAL! #WholeNewGame
33 PTS | 14 REB (career high) | 6 AST | 5 3PM pic.twitter.com/qyvf6sPfKs
— NBA (@NBA) August 2, 2020