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レブロン、シモンズがともにトリプル・ダブルを記録

セブンティシクサーズは6日、東カンファレンス3位を巡る直接対決でキャバリアーズを破り、3位へと浮上した。アレン・アイバーソンが応援に駆け付けた『御前試合』、ベン・シモンズが27得点15リバウンド13アシストと大活躍。終盤に『本気モード』のレブロン・ジェームズに猛追を仕掛けられたが、要所でダリオ・シャリッチやJJ・レディックが活躍。さらには控えセンターのアーサン・イリヤソバも貴重な働きを見せ、ジョエル・エンビード抜きでのビッグマッチを見事に勝ち切った。

前半に30点のビハインドを背負う劣勢を強いられたキャブズだが、後半から猛烈な追い上げを見せた。残り3分で120-123と肉薄し、レブロンからすれば「勝った」との確信が持てた試合だったはず。しかし、勢いはあるが経験不足なはずのシクサーズが意外な粘りを見せた。残り2秒、3点ビハインドの場面でレブロンはフリースロー3本のチャンスを得るが、これは彼にとって唯一の弱点。成功率73%と決して高くないフリースローを3本とも決めることはできず、2本目を失敗。3本目はわざと外してオフェンスリバウンドからの得点に賭けたが、これが失敗して130-132で敗れた。

レブロンは44得点を挙げ、NBA史上7人目の通算3万1000得点記録を達成。33歳と97日は最年少記録、というオマケ付き。さらには11リバウンド11アシストで、今シーズン18回目のトリプル・ダブルを記録している。それだけハードにプレーしてシクサーズを仕留め損ない、順位まで逆転されたのだから、レブロンは相当悔しいはず。

それでも試合終了のブザーが鳴ると、真っ先にベン・シモンズとハグして健闘を称えた。ちなみにレギュラーシーズンでレブロンがトリプル・ダブルを記録した試合で、他にもトリプル・ダブルをした選手がいるのは初めてのことだそうだ。

試合後、レブロンは「30点差からハードに戦って反撃できたのは、自分たちができるということを示していると思う」と、試合内容自体には手応えを感じている様子。「一番大事なのは、良いコンディションでポストシーズンに行くことだ。自分だけでなく、チーム全体が万全であること。それが今の関心のすべてだよ」

昨シーズンはカンファレンス首位をセルティックスに譲ったが、ファイナルまで進出した。もはや3位でも4位でも同じとレブロンは考えているのかもしれない。レブロンはプレーオフを見据えている。