ルー・ウィリアムズ

主力3選手が離脱し、頭を抱える指揮官

クリッパーズのルー・ウィリアムズは祖父の葬儀のためオーランドを離れていた。しかし、アトランタのストリップクラブにいる写真がソーシャルメディアでシェアされたことにより、NBAから10日間の隔離を命じられた。その結果、ウィリアムズは30日のレイカーズ戦を含むシーディングゲームを最低でも2試合欠場することになった。隔離期間が終了する8月4日にも試合が予定されており、この試合も欠場となる可能性もある。

新型コロナウイルス感染のリスクに晒したことを重く受け止めたリーグは安全性の確保のため10日間という長期間の隔離をウィリアムズに課した。同じく家庭の事情でバブルを離れたペリカンズのザイオン・ウイリアムソンが4日間だけだったことを考えると、10日間は懲罰的な意味も含まれていると考えられる。

クリッパーズはモントレズ・ハレル、パトリック・ベバリーに続きレギュラークラスの選手がチームを離脱することになった。ヘッドコーチのドック・リバースは戦力不足に頭を悩ませている。「選手が10人しかいない中で試合を戦うのはとても難しい。練習でも休憩がないから長い時間はできない。やりたいことの半分もできない。認めたくはないが、間違いなく難しい状況だ」

NBAのスター選手にとってアメリカのストリップクラブは、警備が整っているためトラブルに巻き込まれるリスクが低く、本来であればプライバシーも保たれるため、格好の息抜きの場所だ。ロケッツのジェームズ・ハーデンもストリップクラブで一晩に100万ドル(約1億円)を使い、店内に彼のジャージーが飾られていると報じられたこともある。ウィリアムズが訪れたとされる『Magic City gentlemen’s club』はアトランタでは著名なストリップクラブだ。ダンスだけでなく食事も提供されていてウィリアムズのお気に入りのレストランだという。メニューには『Louwill Leomon Pepper BBQ』という彼の名前の付いたチキンウィングまである。

気分転換が必要なのは理解できるが、アメリカではまだまだ新型コロナウイルスの感染拡大が続く状況では自重すべきだった。全選手と関係者が『バブル』の不自由な状況を受け入れて過ごしているのは何のためなのか、今一度考えるべきだろう。