「ダントーニらしい非常に厄介な戦術だ」
オーランドでチーム練習を開始したロケッツが重視しているのはディフェンスと選手間コミュニケーションの向上だ。ロケッツは平均118.1得点でリーグ2位、平均114.4失点でリーグ16位と、特にディフェンス面で向上の余地がある。
ヘッドコーチのマイク・ダントーニはこれまで革新的なオフェンス戦術を生み出してきたが、ディフェンスの向上に加えてオフェンスも更に改善できると考えているようだ。ダリル・モーリーGMは17日のチーム練習の前にメディアの取材に応え、オフェンスの重要性を強調した。「結局重要なのは効率的で質の高いオフェンスだ。我々はすでにリーグ2位だがさらにもっと良くなると思う。プレーオフを通してリーグトップのオフェンスになるのは簡単だ」
モーリーは、ダントーニがオフェンスのさらなる向上のため『新たなセットオフェンス』を用意していることを明かした。「ダントーニが新しいセットオフェンスを用意してきたようだから楽しみにしている。彼は選手の持っているスキルを詳しく調べるだろう。単なる目新しい手法ではない。ダントーニらしい、シンプルかつ相手にとって非常に厄介な戦術だ」
ロケッツは2月にセンターのクリント・カペラを放出し大胆なスモールボール戦術に切り替えた。モーリーは新戦術の詳細には触れなかったが、ジェームズ・ハーデンとラッセル・ウェストブルックのリーグ屈指のバックコートを生かした超スモールラインナップに即したものだという。
チームは7月24日から始まる練習試合を3試合こなし、その翌週からプレーオフのシーディングを決めるレギュラーシーズン8試合を戦う。NBAの再開とともに、ダントーニの新たな戦術にも注目したい。