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本人は強気で「すぐにケガをジョークにする」

6年ぶりのプレーオフ進出が決まり、東カンファレンス3位浮上も視野に入るセブンティシクサーズに、大打撃となるアクシデントが発生した。ニックス戦でジョエル・エンビードがケガをし、戦線離脱することになったのだ。チームも本人も慎重になっていた古傷の右足、左ひざではなく、マーケル・フルツとの衝突によるアクシデント。ホームでのニックス戦に118-101で勝ち、連勝を今シーズン最長の8に伸ばしたシクサーズだが、試合後の話題はエンビード一色となった。

第2クォーター早々、ボールを持ったエンビードとのハンドオフでフルツを抜け出させるコンビネーションの際に、エンビードはボールをファンブルしてしまう。このボールを収めようと前のめりになったところにフルツが飛び込んできたために、フルツの肩とエンビードの顔面が衝突。エンビードはすぐに起き上がれず、スタッフの肩を借りて退場することに。検査の結果、脳震盪と左目の眼窩骨折と診断された。

エンビードは一両日中にも眼窩の手術を受ける予定だが、NBAの定める脳震盪ガイドラインが適用されることもあり、復帰にはしばらく時間がかかりそうだ。

それでも本人はTwitterを更新。「これまでに何度も言ってきた『プロセス』を信じないといけない。残念だし、とんでもないアクシデントだけれど、俺はぜんぜん大丈夫。すぐにケガのジョークを聞かせるよ」とのメッセージをファンに送った。

ジョエル・エンビードとダリオ・シャリッチのフロントコートに加え、ポイントガードのベン・シモンズもペイントエリア内で勝負できる選手で、このインサイドでの優位性がシクサーズを支えている。それだけにエンビードが抜ける損失は計り知れない。

おそらくレギュラーシーズンの残り8試合を回避し、プレーオフ1回戦からの復帰を目指すことになると思われるが、これもシクサーズにとっては厳しい決断となる。26勝11敗と貯金をすべてホームで稼いでいるシクサーズにとって、4位を死守してホームアドバンテージを得られるかどうかは大きい。調子が良いだけにプレーオフ進出で満足するのではなく、少しでも上に行きたいという『欲』が今のシクサーズにはあるのが難しいところだ。

もっとも、残りのスケジュールはかなり楽。4月6日のキャブズ戦、最終戦となる11日のバックス戦が順位争いのライバルとの試合で、残りはすでに目標を見失ったチーム。2月末に契約したアーサン・イリヤソバをチームに馴染ませるとともに、インサイド陣への負担を減らすべくシューター陣も奮起してホームアドバンテージを確保できれば『ケガの功名』となるが、果たして。