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ドタバタ続きのシーズンはケガで幕引き

アイザイア・トーマスにとっての2017-18シーズンは、開幕前からドタバタの連続だった。昨夏カイリー・アービングと交換でキャバリアーズにトレードされた当初こそ、レブロン・ジェームズとの連携が期待されたものの、昨年のプレーオフで悪化させた股関節のリハビリが長引き、今年の1月まで試合に出られない日々が続いた。

ようやくキャブズデビューを飾ったのもつかの間、それから1カ月後にはレイカーズにトレードされ、優勝候補から再建途中のチームに移籍。しかも、レイカーズでは新人ロンゾ・ボールの控えに回され、オールスターに2回選出されているスター選手のプライドは傷つけられた。

それでもトーマスは与えられた役割をこなし、チームの成長に役立とうとした。しかし、3月29日、レイカーズはトーマスが股関節の手術を受け今シーズン残り試合全休することを発表した。

今シーズンを通じて本来のパフォーマンスを発揮できなかった原因が解消されれば、これまでのトーマスに戻れるだろう。しかし、今シーズン終了後フリーエージェントになるトーマスの青写真は狂った。本来ならキャブズで活躍し、オフに大型契約を勝ち取る算段だったのだろうが、ケガが続いている現状を考えれば、今夏トーマスの希望を叶えてくれるチームは表れないだろう。

レイカーズと再契約するか、他チームに移籍するかは分からないが、次の契約は単年になる可能性が高い。まずは身体を回復させ、再び試合終盤にすさまじい得点力を発揮する『ミスター第4クォーター』としての評価を取り戻してもらいたい。それができれば、きっと来年のオフには大型契約をつかめるはずだ。