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残り7試合は厳しい日程、4位死守へ正念場

レギュラーシーズン終盤になっても大混戦が続く西カンファレンスでは、毎日のように順位が入れ替わる。3月25日には3位トレイルブレイザーズと4位サンダーが対戦した。

第1クォーターからブレイザーズの勢いに圧倒されたサンダー。両チームともに必要以上にフィジカルなプレーが目立ち、何度も選手がもみ合いになる一触即発の雰囲気の中、粘りのバスケで第3クォーター終盤に試合をひっくり返す。クロスゲームとなった終盤、残り36秒でラッセル・ウェストブルックが強引なドライブからレイアップをねじ込み105-105の同点とするが、CJ・マッカラムのプルアップジャンパーを浴び、ラスト2つのチャンスをカーメロ・アンソニーに託すも決まらず。善戦しながらも105-108で敗れた。

これで両チームは2ゲーム差に。サンダーの背後にはペリカンズとスパーズが0.5ゲーム差に迫っており、さらに1.5ゲーム差のウルブズとジャズにも射程圏内にとらえられた。ホームコート・アドバンテージを得られる4位を死守するため、今後は上ではなく下を見ての戦いを強いられる。

それでもアンソニーは「順位を気にすれば、毎試合プレッシャーを感じるようになる。緊張感がある中でプレーしているわけだから、順位を気にすれば重圧を感じ過ぎてしまう」と目の前の試合に集中することが大事と説いた。

残りは7試合。4位でレギュラーシーズンを終えるには5勝2敗がノルマ。しかし、ここからの日程はスパーズ、ナゲッツ、ペリカンズとライバルとの直接対決が続き、その後には調整時期とはいえ格上のウォリアーズ、ロケッツとの対戦も残している。厳しい状況だが、それに気を取られて目の前の試合に集中できないのでは本末転倒。経験豊富なカーメロのアドバイスが、窮地に陥ったチームの救いになるだろうか。