チームは若手育成を目指すのか、それとも補強に力を入れるのか
ニックスの次期ヘッドコーチ最有力候補と言われていたトム・シボドーが先日、球団と正式な面談を行っていたことが『ESPN』の取材で分かった。
ニックスの次期ヘッドコーチには、レイカーズのアシスタントコーチ、ジェイソン・キッドや元ネッツの指揮官ケニー・アトキンソン、元クリッパーズのアシスタントコーチ、マイク・ウッドソン、ウォリアーズのアシスタントコーチ、マイク・ブラウンなどが挙がっているが、その中でもシボドーが最有力と見られている。
2019年1月にティンバーウルブズのヘッドコーチと球団社長を解任されて以降、フリーの状態が続いているシボドーは、NBA復帰を熱望しているとも伝えられている。3月にニックスの球団社長に就任したレオン・ローズとは旧知の仲であることが、他の候補者より一歩リードしている点だ。
ニックスにとって一番の懸念はシボドーがフィットするかということ。シボドーはベテランのキープレーヤーを中心としたチーム作りを得意とするタイプで、ニックスがこれまでのように若手育成に力を入れるのであれば、シボドーのスタイルとどう折り合いをつけるかが難しい。
低迷が続くニックスには、RJ・バレットを筆頭にドラフトで集めた若いタレントが複数いるが、彼らをトレードに出すことでシボドー好みのスター選手を補強する方針転換もあり得る。優秀な若手を育成しつつアンソニー・デイビスのようなビッグネームを獲得する、レイカーズのようなチーム再編に舵を切る可能性もある。
ニックスは選手育成を優先するのか、トレードでの積極的な補強を目指すのか。いずれにしても次期ヘッドコーチにはやるべき仕事が山積している。