琉球ゴールデンキングスに欠かせない戦力へと成長した小野寺祥太「流れや会場の雰囲気を変えられる選手に」

琉球ゴールデンキングスに欠かせない戦力へと成長した小野寺祥太「流れや会場の雰囲気を変えられる選手に」

2020/07/08

小野寺祥太

昨シーズン、移籍によって大きなステップアップを果たした代表格の一人が琉球ゴールデンキングスの小野寺祥太だ。前年、秋田ノーザンハピネッツで初めてB1の舞台を経験したが、故障もあって不完全燃焼に終わった。それでも、シーズン終了後に琉球に加わると、持ち前の機動力を武器にした激しいディフェンスと速攻でローテーション入りし、チームの西地区3連覇に貢献した。今シーズンでプロ8年目だが、高校卒業後に即プロ入りしたため、25歳とまだまだ伸びしろは十分。確実にステップアップを果たしている小野寺にチーム、個人両方での飛躍に向けた意気込みを聞いた。

「チーム一のディフェンダーになりたい」

──7月に入りチームとしての活動が始まりましたがどんな気持ちでしょう? それまでの間はどのように過ごしていましたか?

チームでの活動開始は待ち遠しかったです。ただ、バスケットボールはできていますけど、接触を避けたり、これまでのようなコミュニケーションを取ることはできないです。いつも通りにはできていないので、ウズウズしている感じです。

このオフは、地元の岩手には戻っていません。他の選手や家族に迷惑をかけられない状態なので、ずっと沖縄にいて身体を動かしていました。政府から緊急事態宣言が出ていた時は、チームで行っていたオンラインでのトレーニングに積極的に参加していました。宣言解除の後は、接触を避けて距離を保ちながら並里(成)選手にトレーニングに誘っていただいて外でトレーニングをしたり、牧(隼利)選手、ナナー(ダニエル弾)選手と若いメンバーとも走ったりトレーニングをしていました。

──あらためて移籍1年目のシーズンを終えてつかんだ手応え、反省点を教えてください。

自粛期間中は、自分を見つめ直していました。外のシュートの成功率が良くなかったのでそこは改善していきたいと思っています。良かった部分はディフェンスでアグレッシブにいきながら、ファウルも少なくできたところで、そこはしっかり継続してきたいです。

──B1の強豪でローテーション入りしたことへの達成感はありましたか。

シーズンが途中で終了したので達成感はありません。その分、新しいシーズンは優勝できるようにやっていきたいです。そして、完璧ではないですが、小さくはステップアップできているのでそれを継続していく。素晴らしいチームメートと一緒にできる今の環境ならもっと成長できると思っています。

──今オフ、ポジションがかぶる可能性もある今村佳太選手、船生誠也選手が加入しました。率直に彼らの入団を知った時は、どんな思いでしたか。

今村選手の話は聞いていましたけど、船生選手の話はあまり聞いていなかったので正直びっくりしました。ただ、いろんなタイプの選手が入ってくることで、来シーズンはすごく楽しみだと感じました。最初は、同じポジションの選手が入ってくることで不安もありましたが、今は勝ち取ってやろうという気持ちになっています。

──激しいチーム内競争で勝ち残るためには何が必要になると意識していますか?

自分のウイークポイントとストロングポイントを理解して、もっとやっていくべきだなと感じました。強みとして、アグレッシブなディフェンスは意識していく。守備に調子の良し悪しはないと思うので継続していき、今シーズンはそれこそチーム一のディフェンダーになりたいと考えています。そのためには、余計なファウルはしない上で、ファウルを使うべきところでしっかりやることも大切です。

課題はピック&ロールの使い方で、まだまだ動きの種類を増やさないといけないです。昨シーズンはカウンターアタック、ファストブレイクとシンプルなことはできていました。ただ、ピック&ロールから自分でアタックするのか、ビッグマンを使うのかシューターにパスをするのか、その状況判断がうまくできていなかったです。そこを今は練習していて、動きをもっと身体に染み込ませたいです。ハーフコートオフェンスの時、コーナーに立っているだけでは、自分のディフェンスが他の選手のヘルプに行ってしまいます。僕がユーザーになれれば相手も守りにくくなるので、そこは意識していきたい。そしてユーザー役としてプレーの幅を増やすことで、出場時間も増えていくと思っています。

小野寺祥太

「努力が足りなかったと後悔する部分もあります」

──ハーフコートオフェンスにもっと絡んでいきたいというのは、プレータイム確保のための危機感が関係していますか?

危機感は、少しあるかもしれません。試合を見直した時、これまではピック&ロールからレイアップの選択肢しかなかったです。レイアップも簡単なシンプルなもので、そこを工夫していかないとB1では通用しない。もっと質の良いプレーをしないといけないと思いました。

──新体制では、新たにスキルコーチ(田中亮)が加わりました。まだ始動したばかりですが変化はありますか?

スキルコーチがいることによって、ピック&ロールの使い方、ドリブルの細かい位置などのトレーニングもできています。今はまだまだですけど、そこができるようになったらまた一つ武器になると考えているのでもっとチャレンジしたいです。

──新シーズンに向けて、昨年の実績がある上で、中心選手になっていきたいといった欲は出てきましたか?

昨シーズン、自分の強みが分かって土台が少しはできたと思います。そこから今シーズンはステップアップしていきたい。ベンチからでも、スタートで出てもやることは変わりません。自分のストロングポイントはディフェンスで、試合の流れや会場の雰囲気を変えられる選手になりたいです。

──これまでのキャリアを振り返ると、高卒で地元の岩手ビッグブルズでプロ入りして、今シーズンで8年目となります。順調に来ている手応えや、B2とB1の違いで意識の変化はありますか。

順調とは思わないですね。本当に今できていることは、もう少し前からもできたのかなって。映像を見るといかに細かいことができていなかったが分かるし、努力が足りなかったと後悔する部分もあります。B2とB1で舞台が違っても、変わることはないです。常にポシジョンを勝ち取ってやるという気持ちは昔から忘れていないです。ただ、B1で日本を代表する選手たちとマッチアップする中で燃えるものはあります。

──新シーズンの途中には、新しいアリーナも完成する予定です。

早く新しいアリーナのコートに立ちたいと興奮しています。そのためには、もっと成長しないといけないです。専用の施設となったら、時間とか関係なく練習やトレーニングもできると思うので、そこは楽しみでしかないです。

──では最後にファンへ、メッセージをお願いします。

今シーズンもキングスでプレーできること、またあの雰囲気の会場で皆さんと会えるのがうれしいです。昨シーズンはコロナの影響で中断となり、優勝することはできなかったです。今シーズンは、開幕ダッシュを達成し、そこからの優勝を目指して頑張っていきますので応援お願いします。

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