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レナード不在のスパーズを支える大ベテラン

21年連続プレーオフ進出に向け『背水の陣』で奮闘するスパーズにおいて、マヌ・ジノビリの存在はこの上なく大きい。カワイ・レナードがケガで思うようなシーズンを送れていない中、ジノビリは今シーズンわずか20.1分の出場時間ながら8.8得点、2.1リバウンド、2.5アシストというスタッツを残し、セカンドユニットを引っ張っている。

3月19日には王者ウォリアーズを下し、西カンファレンス5位に浮上。まだまだ気の抜けない日々が続くが、21年連続プレーオフ進出を決めるには、スパーズ一筋16年、優勝4回を誇るジノビリの経験が欠かせない。

そのジノビリを、ウォリアーズ指揮官スティーブ・カーが絶賛している。メディアから、来シーズンもジノビリが現役を続けられると思うかと聞かれたカーは「もちろんだ。彼なら58歳になってもやれる。それだけ素晴らしいシェイプを維持している」と答えた。

さすがにリップサービスが過ぎるものの、あと数シーズン現役を続けられるようには思える。なによりも、チーム内の選手に与えている影響が大きい。3月15日のペリカンズ戦後、ダニー・グリーンは、ジノビリについてこう語っているのだ。

「彼は全員に良い影響を与えているよ。40歳の選手が(アンソニー・デイビスを相手に)チャージを取りに行くんだからね。チームのために身体を投げ打っている姿を若い選手が見たら、同じことをしたくなるもの。マヌみたいに戦える選手なんていない」

昨夏は恩師グレッグ・ポポビッチの説得を受け、現役続行の決断を下した。今シーズン終了後の去就についても、まずは家族と話し合うことになるだろうが、スパーズのチームメートも、他チームの選手も、ファンも、メディアも同じことを考えているのではないだろうか。「マヌ・ジノビリはいまだ健在、まだまだプレーする姿を見たい」と。