ユスフ・ヌルキッチ

プレータイムも制限なし

今年3月、トレイルブレイザーズのユスフ・ヌルキッチは、左足の開放骨折という重傷を乗り越え再びコートに立つ準備を整えていた。しかしシーズンは中断され、約4カ月半後の今月末からようやく再開の見通しが立った。

ヌルキッチは中断中も気持ちを保ってリハビリ、トレーニングを続けた結果、シーズン再開後から出場時間に制限を設けられずプレーできるまでに回復。リモートでの会見に出席した際、新型コロナウイルス感染症によるマイナス面を聞かれても、本人は「何もない。むしろ状態が非常に良いから、そういう効果はあったかもね」と答えている。

西カンファレンス9位のブレイザーズは、8位のグリズリーズを3.5ゲーム差で追っている。グリズリーズ、ブレイザーズ、ペリカンズ、キングス、スパーズの間で争われるプレーオフ進出最後の枠を勝ち取るには、再開後に行われる8試合で全勝するくらいの気持ちが必要になる。

ヌルキッチはチームの状態にも自信を見せ、「ゴー・タイム。これまでより良いプレーを披露するよ」とコメントした。ヘッドコーチのテリー・ストッツがヌルキッチを即先発に起用するかは分からないが、肩の負傷から復帰するザック・コリンズ、ハッサン・ホワイトサイドと同時にコートに送り込む可能性もある。ヌルキッチはラインナップ次第としつつ、パワーフォワードのポジションでプレーする用意もしていると言う。また、ヌルキッチの復帰でフロントコートの競争も厳しさを増すが、彼は競争より、チームとして生み出せるものに集中している。

ケガをする前まではオフェンスの起点でもあったヌルキッチが久々の実戦でどこまでやれるのかに注目したい。