ルーキーイヤーにして7度目のトリプル・ダブルを記録
セブンティシクサーズのベン・シモンズは、NBA1年目の選手とは思えないパフォーマンスを開幕から維持している。昨シーズンはケガで全休、NBAレベルの環境でトレーニングを続けていたとはいえ、平均16.2得点、7.7リバウンド、7.6アシストというスタッツは驚異的だ。そのシモンズのキャリアに、また新たな勲章が加わった。
3月13日のペイサーズ戦で10得点13リバウンド10アシストのトリプル・ダブルをマークしたシモンズは、マジック・ジョンソンと並んでルーキーイヤーに7回のトリプル・ダブルを達成したルーキーに。新人のトリプル・ダブル記録は、1960-61シーズンに『ミスター・トリプル・ダブル』の元祖ことオスカー・ロバートソンが記録した26回。シモンズがレギュラーシーズン残り17試合に出場し、全試合でトリプル・ダブルを記録しても追いつかないが、マジックを抜いて単独2位に立つ可能性は十分にあり得る。
Ben Simmons with Oscar and Magic?
That's some impressive company. pic.twitter.com/E63YSUT40Y
— NBA on ESPN (@ESPNNBA) March 14, 2018
シモンズは、プレーからも21歳とは思えない落ち着きが感じられる脅威の新人だ。そのパフォーマンスレベルは、キャバリアーズのレブロン・ジェームズも絶賛するレベルにある。3月1日にシクサーズと対戦後、レブロンは、シモンズがマッチアップする相手に与える脅威について「自分がもたらすものと一緒」と答えた。「パワー、スピード、クイックネス、サイズ、視野の広さ。自分がマッチアップ相手を苦しめる要素と変わらない」
昨年はドラフト豊作の年と言われたが、1年遅れでデビューしたシモンズのインパクトは他のルーキーを圧倒しており、新人王は確定と見なされている。そしてシクサーズはジョエル・エンビードに続いてシモンズも台頭したことで、再建段階は一気に仕上げに入った。東カンファレンスのプレーオフ進出枠は残り6つ。現在6位のシクサーズにとってはまだ気は抜けないが、シモンズが今後も同様のプレーを披露し続ければ、5年ぶりのプレーオフ進出は固い。
2016年ドラフト全体1位で指名された際は『救世主』と呼ばれたシモンズが、後にレブロンに代わり『2代目キング』を襲名する日がやってくるかもしれない。
.@BenSimmons25 posted his seventh triple-double this season with 10 PTS / 13 REB / 10 AST.
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Per @EliasSports, that's the most an @NBA rookie has had since Oscar Robertson had 26 in 1960-61. pic.twitter.com/zs69tFWiWP
— Philadelphia 76ers (@sixers) March 14, 2018