「この球団には強い思い入れがある」
NBAは7月30日からオーランドで2019-20シーズンが再開するが、一部の選手はすでに参加しないことを表明している。今シーズン終了後にフリーエージェントとなるウィザーズのダービス・ベルターンスはケガとそれに伴う経済的損失のリスクを考慮し不参加を決断したが、同じくフリーエージェントとなるヒートのデリック・ジョーンズJr.はリスクを承知で参加する。
『Miami Herald』のインタビューでジョーンズJr.は現時点でフリーエージェントのことはほとんど考えていないと話した。「目の前のタスクに集中するだけ。今のタスクはプレーオフに進出することだけど、それはすでに達成できた。次はプレーオフで行けるところまで勝ち進んで優勝争いをすることだ。今僕の頭の中にあるのはそれだけだよ。フリーエージェントについては資格を得てから考えようと思う」
ジョーンズJr.を含む多くの選手にとってリーグ再開への参加には経済的なリスクを伴う。ジョーンズJr.の場合、不参加なら1試合あたり1万7800ドル(約190万円)を失うことになる。参加してケガをすれば次の契約に影響が出る可能性もあるが、オーランドで活躍すれば評価を高められる。いずれにせよジョーンズJr.は試合に出場しオフにヒートとの再契約を希望している。
「NBAで僕に初めてチャンスをくれたのがヒートだった。最初はツーウェイ契約だったけど、コーチのエリック・スポールストラは多くの出場機会を与えてくれた。コーチはいつも僕にチャンスをくれて、そのチャンスを生かすことができた」
「ヒートに来てから良い関係を維持できているし、この球団には強い思い入れがある。入団してから今日までで僕は大きく成長できた。今の関係を継続していきたいし、ここで特別なことを成し遂げられると思う」
ジョーンズJr.は今シーズン51試合にスターターとして出場し、平均出場時間24.5分間で平均8.9得点、4.2リバウンド、1.1アシストを記録している。今年のスラムダンクコンテストで優勝し一気に知名度が上がったが、3ポイントシュートは1試合平均2.5本で成功率27%と改善の余地がある。本人は弱点克服に向け練習を積み重ねており改善傾向にあると考えている。
「リーグに入ってきた時はジャンプシュートに自信がなかった。今はキャリアで1番自信を持って打てている。今ならどの選手と比べても引けを取らないはずだ。それだけジャンプシュートには自信がある。評価は人ぞれぞれだけど、ジムに来て練習を見てくれればわかるはずさ」