ポール・ジョージ

「ベストパワーフォワードが僕と一緒にプレーしたがっていた」

クリッパーズのポール・ジョージは先日、ポッドキャスト『Knuckleheads with Quentin Richardson and Darius Miles』に出演し、ペイサーズにトレードを申し出るきっかけになった2017年の出来事について語った。

ジョージは名前は明かさなかったがリーグのベストパワーフォワードから彼と同じチームで戦いたいと言われていたという。「彼のビジネスについて公表したくないから名前は明かさないが、当時リーグのベストパワーフォワードがインディアナポリスで僕と一緒にプレーしたいと言っていた」

ジョージは球団に彼を獲得するよう促したが球団は消極的だったという。「『我々は中規模のチームだしマーケットも小さいから無理だ。獲得できるほど余裕がない』と球団からは言われた。『ベストパワーフォワードがここでプレーしたがってるのにどうにかできないのか?』と思った。球団は乗り気じゃなかったんだ」

『Hoops Hype』によると、ジョージの言う『ベストパワーフォワード』はアンソニー・デイビスではないかと噂されている。デイビスは当時2017年の夏の時点でトップの評価を受けていた。しかし、デイビスは2015年にペリカンズと1億4500万ドル(約154億円)で5年契約を結んだばかりで球団はトレードに出すはずもなく、ペイサーズも彼に見合った選手をオファーできなかっただろう。

球団の消極的な姿勢を見てジョージはペイサーズは勝利にコミットしていないと判断、ペイサーズを退団する決意をした。「『僕はここで何をしているんだ』と思った。球団は勝とうとしていない。ベストパワーフォワードがプレーしたがっているのに。選手全員がインディアナポリスへ来たいと思っているわけではない。それでも彼はイペイサーズでのプレーを希望していた。球団は決断してくれなかった」

結局ジョージは2017年7月にビクター・オラディポ、ドマンタス・サボニスとの交換でサンダーへ移籍。2019年7月には再びトレードでクリッパーズへ移籍した。もし、そのベストパワーフォワードが加入していたら、NBAの勢力図は変わっていたかもしれない。