『バスケットボールへの思い』を映像化した作品
2016年にレイカーズ一筋20年のキャリアに終止符を打ったコービー・ブライアントが、引退後から力を入れている映像制作の分野で快挙を達成した。『Dear Basketball』という短編作品が、アカデミー短編アニメ賞を受賞したのだ。
この作品は6分間のアニメーションで、コービーが2015年に『Player's Tribune』に寄稿した文章の内容を映像で表現したもの。
『Player's Tribune』でコービーは「自分のすべてを投げ打った愛情のようなもの。心と肉体、魂とソウルに至るまで」とバスケットボールへの感情を綴っていた。が、言葉では表現できなかったのか、映像化に着手。ディズニー作品の『アラジン』や『美女と野獣』にも携わった著名アニメーターのグレン・キーンが制作に参加し、コービー自身はナレーションを担当した。
Kobe adds an Oscar to his legacy ?? pic.twitter.com/vIe3DhwK7c
— Bleacher Report (@BleacherReport) 2018年3月5日
授賞式に出席したコービーは「僕らバスケットボール選手は黙ってドリブルしてればいいんだけど、ちょっとだけそれ以上のことができて良かったよ」とコメント。しばらく前に、ドナルド・トランプ大統領をレブロン・ジェームズが批判した際に、『FOX NEWS』の司会者が「バスケ選手は黙ってドリブルしてろ」とコメントして議論を呼んだ。それを揶揄したコービーの今回の発言は、バスケットボール選手を代表しての『反論』でもある。
引退からわずか2年、コービーは新たな活動の場として選んだ映像制作の分野でも、さっそく大きな結果を残した。
Amazing. #Oscars pic.twitter.com/xoK6HBHM69
— Bleacher Report (@BleacherReport) 2018年3月5日