新境地に達した千葉ジェッツの富樫勇樹が戦線復帰「リハビリも含め良い2カ月に」

2018/03/05
Bリーグ&国内
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文=丸山素行 写真=B.LEAGUE

「自分が想像した以上にできたと思う」

千葉ジェッツは週末のサンロッカーズ渋谷戦で2勝を挙げ、連勝を3に伸ばした。ケガで戦列を離れていた富樫勇樹は1月1日以来の復帰節に。昨日のゲーム2では23分の出場で12得点4アシストとしっかり勝利に貢献し、元気な姿を見せた。

問題なく動けているように映ったが、コンディションについてはまだ100%の状態ではないようだ。「練習も2回しかやっていないので100%ではないです。特に足のケガということで、ケガしてる最中は全く走れずにいたので、もう数週間は確実にかかるかなと」

それでもブザービーターやクラッチシュートを決めるなど、試合勘はさび付いてはいなかった。「意外に感覚的な部分はできたと思います。100ではないですが、自分が想像した以上にできたと思うので、どちらかというと体力的な部分を上げていきたいです」

「この2試合はチームとしてシュートも入りましたし、良くない時間は少なかったと思うので」と、ほとんどの時間帯で優勢だった2試合、連携面も問題はなかったと振り返った。

先発に戻るにはもう少し時間が必要

ケガをするまですべての試合で先発を務めてきた富樫だが、今節は2試合ともベンチスタート。「練習だけを見てスタートに戻せないです。彼の実力は分かっていますし、彼がどれくらい戻ってきているか、ゲームの中で判断してからだと思っています」と指揮官の大野篤史は慎重な判断を下している。

富樫もそうした指揮官の思惑を理解している。昨日の試合では12本のシュートアテンプトを記録したが、それはケガをする前の自分を思い出す作業だった。「今このコンディションで、パスをメインでという形はできると思いますが、それでは自分の感覚的な部分が戻っていかないので。今まで打っていたシュートは打とうかなという気持ちでやっていました」

「この2カ月は良い意味で開き直っていました」

同地区の強豪を相手に2連勝と、富樫にとっては上々の復帰節となった。元旦のアルバルク東京戦で負傷し、当初は天皇杯だけの欠場で戻って来る予定だったのが長引き、復帰まで約2カ月を費やすことになった。普通であれば、試合に出られないフラストレーションを溜めてしまうだろう。だが富樫はそういった負の感情に支配されるのではなく、達観の境地に至っていた。

「ケガをしたことに、もちろん良かったとは思わないですけど、意外にこの2カ月は開き直っていました。あまり休んでいる期間に出たいっていう気持ちが強かったわけではないですね」

「千葉ジェッツ自体がしっかり勝てていたことが大きいと思うんですけど、ベンチからいろんな試合を見ることができて、リハビリも含め、良い2カ月になったなと思います」

だがさすがの富樫も代表戦に出場できないことが分かった時には、少なからず落胆したという。「代表には間に合いたいっていう目標はずっとありました。でもそれが難しいとなった時はどうしようもないですし、ちょっと悔しい気持ちはありました」

千葉は昨日の勝利で、新潟アルビレックスBBに連敗したA東京の背中をついに捕らえた。だがA東京との対戦成績は2勝4敗と負け越しており、上回るには勝ち越すことが絶対条件となる。昨シーズン同様に終盤戦は一つも落とせない試合が続くことになったが、ここを千葉が勝ち抜くには富樫がベストコンディションを取り戻し、本来のパフォーマンスを見せることが必要だ。