引退を決断した社員選手、アルバルク東京の正中岳城「プロフェッショナルとしてフロアに立っていました」

引退を決断した社員選手、アルバルク東京の正中岳城「プロフェッショナルとしてフロアに立っていました」

2020/06/11

正中岳城

A東京一筋13年間の現役生活にピリオド

本日、アルバルク東京は今シーズン限りでユニフォームを脱いだ正中岳城の引退会見を行った。

林邦彦代表から「まさにアルバルク東京、躍進の功労者」と紹介された正中は、青山学院大を卒業後、13年間をトヨタ自動車アルバルク、そしてアルバルク東京で過ごしてきた。本人は「私は特別な選手ではありませんでした」と謙遜するも、このクラブで過ごした13年間を振り返り、まずは感謝を語った。

「JBLで6シーズン、NBLで3シーズン、Bリーグで4シーズン、合わせて13シーズンに渡ってアルバルク東京でプレーし、毎シーズンを多くの方々とともに戦い、素晴らしい時間を共にできたことに感謝を申し上げたい。チームメートともに生涯忘れることのできない瞬間に巡り合い、かけがえのない素晴らしい時間をともにできたことに対し、お礼を申し上げたい」

Bリーグが誕生し、プロ契約を結ぶ選手がほとんどとなったが、正中は社員契約を選んだ数少ないプレーヤーだ。それでも、気持ちや態度はプロ選手と変わらなかったと自負している。「他のプロ選手と比較することはできません。社員選手だからと言って、アマチュアの選手としてプレーしていたわけではありません。同じアルバルク東京のプロフェッショナルなバスケットボールチームの一員として、同じユニフォームを着てフロアに立っていました」

長いキャリアの中で印象に残っていることを問われると、「初めて経験することは強烈な印象を持って残っている」と答えた。

「ルーキーシーズンに初めてプレーした1分弱。ルーキーイヤーのファイナル5戦で負けた試合も覚えています。初めて日本一になった天皇杯、Bリーグの開幕戦、Bリーグで初めてのチャンピオン、そういった初めての経験は強烈に残っている出来事です」

正中岳城

「チームの成長を見据えながらみんなで取り組んでいってほしい」

13年という長いキャリアに終止符を打った正中だが、ここまで続けてこられたのは一日を大切に過ごしてきたから。「いつ終わってもおかしくない世界なので、一日一日を大切にする、1シーズン1シーズンをかけがえのないものとしてやる。後悔がないようにできることをその日のうちにやり切ること」と話す。

引退を決めたのは5月14日で、そこから顔を合わせる機会のあるチームメートに順次伝えていったという。そして、同年代のチームメートである竹内譲次と菊地祥平の存在も長くキャリアを続けられる要因になったと正中は言う。

「同じチームで、近くでこういう存在を感じながらやれたので、僕自身もまだまだやりたいという気持ちになれました。同期に恵まれた中でやれたから、今日に至ったのだと思います。彼らからは『もう少しここで頑張るから』って心強いメッセージをもらいました」

そして、今後のA東京を担うチームメートへこんなメッセージを送った。

「今はスポーツ界もバスケット界も厳しい状況です。今までのように戦績を残すことはもちろんですけど、あらゆることに目を向けて、新しい価値や、チームの成長を見据えながらみんなで取り組んでいってほしいと思います。もちろん、その助けとなれることは僕自身も果たしていきたいし、全力でサポートしたいと思いますので、協力し合って進んでいきたい」

誰よりもプロフェッショナルであり続けたことで、プロ選手から尊敬を集めた選手がコートを去る。正中が残した系譜はいつまでもA東京の中で受け継がれ、またその影響はBリーグの中で広がっていくはずだ。

RECOMMEND