写真=B.LEAGUE

指導者のレベルアップも必要不可欠

Bリーグは昨日、「第1回Bリーグコーチングセッション」の開催を発表した。この会はBリーグのU-15チームのコーチ、スクールコーチならびに、U-15年代を指導するコーチの指導力向上を目的としている。

Bリーグは「世界に通用する選手やチームの輩出」をミッションの一つに掲げている。それを実現するためには、U-15年代から充実した育成環境を整えることが重要であり、なおかつ日頃から質の高い指導を行う必要がある。そうした背景もあり、2018年シーズンからB1ライセンスの取得条件にU-15年代のクラブチームを持つことが義務づけられている。

15歳の田中力が史上最年少で日本代表に招集されたのは記憶に新しい。その田中も横浜ビー・コルセアーズ下部育成チームU-15に所属しており、Bリーグが狙う育成年代強化の対象にある。

ただ、育成で重要なのは早急に結果を求めないこと。田中力はいわゆる『世代のトップ』。それよりも全体のベースアップが、一見遠回りには見えても『強い日本』を作るためには不可欠となる。誕生して2年のBリーグは、U-15世代のプレーヤーから見れば大きな目標となる。これまでも競技者数の多さはバスケの特長だったが、少子化の中にあっても今後プレーヤーはもっと増えていくはず。そんな育成年代の選手たちの競技レベルを総じて高めるためには、指導者育成が欠かせない。

これまでも日本バスケットボール協会や各都道府県協会は指導者育成に注力してきたが、必ずしも『プロ選手の育成』が考慮されていたわけではない。ここにBリーグは「世界に通用する選手やチームの輩出」を掲げた。それを実現するために、協会ではなくリーグがコーチングセッションを行っていく。

講師を務めるのは岩井貞憲(アースフレンズ東京Z アカデミーマネージャー兼U-15チームヘッドコーチ)と塩野竜太(アルバルク東京アカデミーマネージャー兼U-15チームヘッドコーチ)。

参加資格は特になく、門戸は広く開かれている。「世界に通用する選手やチームの輩出」を託されるのはプロコーチに限らず、むしろ部活やクラブチームの指導者のレベルアップこそが重要。リアルタイムでコーチをしている人だけでなく、これからコーチングを学びたい人も参加してはいかがだろうか。

締め切りは2月23日(金)となっている。