レバンガ北海道の『ウルトラマン』関野剛平「たとえミスしても思い切ってプレー」

2018/02/10
Bリーグ&国内
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文・写真=鈴木栄一

「ここで連勝できたら大きい」と今日の必勝を期す

2月9日、レバンガ北海道は敵地に乗り込んでのサンロッカーズ渋谷戦で、第2クォーターに大きく突き放すと、そのままリーグ随一の堅守を誇る相手を圧倒し90-64で快勝した。関野剛平は、攻撃ではゴール下の積極的なアタックから8得点、守備でもコンタクトの激しさを生かしたマークと本領を発揮し、北海道の勝利に貢献した。

ルーキーではあるが、10月下旬から不動の先発メンバーとなっている関野は、「今日はハーフコートで攻めるというより、オールコートで走ってそのままレイアップまでつなげることで自分たちの流れに持っていけたと思います」と、相手のお株を奪う堅い守備から展開の速いオフェンスに持っていけたことが勝因になったと語る。

また、北海道と言えば、先週アルバルク東京との連戦の初戦に勝利したが、2試合目には敗戦。東地区対決ではここまでA東京、川崎ブレイブサンダーズ相手にそれぞれ2度、初戦を制しながら翌日に敗れたことで連勝がない。

それを踏まえた上で、今シーズン初の同地区連勝へのカギを聞くと関野は、まずはメンタル面を挙げる。「1日目に勝った後、ちょっと気の緩みが出てしまうのか。最初は良いゲームをするんですが、ちょっとずつ離されていって最後に追いつけなくなっている試合が多いです」

さらに「外国籍選手が2人の中、ここで連勝できたら大きいです。渋谷には(11月13日、14日)ホームで連敗しているので、その借りも返したいです」と続けている。

小学校時代から抱える課題はスタミナ

この試合に限らず、チームの主力の一員として活躍を続けている関野だが、「ドライブが武器と自分で思っていますが、そこを警戒されすぐカバーに来られて対応される。そういう部分では迷っていて、うまく行っていないところはあります」とシーズン当初と違い、ここにきて相手が自分の持ち味を潰しにきていると感じている。だが、それも相手チームに警戒される存在になっているからこその『プロの洗礼』だ。

警戒されている中で、いかにドライブを繰り出していくか。それに加え、関野がさらなるステップアップを果たすための鍵となるのがスタミナかもしれない。

「自分、本当にすぐ試合中に疲れてしまいます。疲れた時の対応はまだ難しい。ファストブレークで走って、ディフェンスで相手のキーマンにつく分、コートに出ている時はずっと動きっぱなしです。それに加えて体力がない。本当にプレーしている時は疲れます。コーチもそれを見てちょっとずつ休ませてくれています」

「休んだらすぐに回復します」と、翌日の試合に疲れを持ち越すことはないが、単純に試合中において、トップパフォーマンスを継続する持久力に課題があると本人は考えている。

持久力は長年の課題だそうで、こんな話を教えてくれた。「小学校の頃から体力はないです。高校もめちゃくちゃ走りましたが、体力がつきませんでした。東海大学の時は、アシスタントコーチの方にウルトラマンと呼ばれていて『おい関野、心臓ピコピコしているぞ。交代』と言われていました。その辺りを分かってくれる人じゃないと良いパフォーマンスは出し切れてないです」

新人王候補も「注目を浴びるのは得意じゃない」

このように自らの課題を大っぴらに明かす関野だが、これは良い意味でのおおらかさと言える。「(特別指定で加入した)昨シーズンの後半戦は、チームに入ったばっかりで、全員とのコミュニケーションがよく取れていなかったです。今シーズンはみんなと慣れて開幕からのびのびプレーできています。失敗しても次に切り替えればいい。逆に遠慮してうまく行かないくらいなら、たとえミスしても思い切ってプレーすればいいと思っています」と、失敗を恐れない積極果敢なプレーで北海道にエナジーを与えているのだ。

馬場雄大が注目を集めている今年のルーキーではあるが、開幕から継続したチームへの貢献度という観点で言えば、今の関野は京都ハンナリーズの伊藤達哉とともに新人王候補の有力候補に挙げていいだろう。「注目を浴びるのはあまり得意じゃないので、新人王は全く意識していないです」と言うが、この活躍を継続していけば、得意ではないスポットライトを浴びる機会がどんどん増えていくのは間違いない。