「練習から真剣にやらない選手とは、喧嘩寸前だった」
マイケル・ジョーダンと1997-98シーズンのブルズを追ったドキュメンタリーシリーズ 『The Last Dance』は、終盤を迎えている。
今週配信されたエピソード7と8では、ジョーダンが当時のチームメートに要求した高いレベルが取り上げられている。練習中からチームメートに自らが求めるレベルを強要し、それに応えられなければ罵詈雑言を浴びせた。ジョーダンは「私も勝ちたかったし、チームメートにも勝者の一員でいてもらいたかった」と度が過ぎることもあったコミュニケーションを振り返った。
故コービー・ブライアントもジョーダンと同様のリーダーシップを発揮した選手だったが、セルティックスレジェンドのポール・ピアースによれば、2008年の優勝に貢献したケビン・ガーネットも当時のジョーダンに似ていたと『ESPN』に語った。
「自分は誰よりも気持ちが強い選手と一緒にやった。ジョーダンと同じレベルの競争心、闘争心を持った選手。それがケビン・ガーネットだよ」
「彼は毎日の練習を試合同然のように取り組んでいた。『The Last Dance』でジョーダンがチームメートを追い込んでいるのを見て、ケビンとすごく似ていると思った。彼は練習から真剣にやらない選手とは喧嘩寸前だった。その気持ちの強さは、試合を見れば分かる」
ピアース、ガーネット、レイ・アレンのビッグ3がセルティックスに優勝をもたらせたのは2008年のみだったが、多くのファンの記憶に残っている。ピアースは自分を追い込んでくれたガーネットに感謝しているとも話した。
「もっと早くから彼と一緒にやれていたらと思う。競争心、闘争心のレベルで言えば、彼とマイケル・ジョーダンは同列さ。キャリアの後半に次のレベルに引き上げてくれた彼には感謝しているよ」