シャキール・オニール

「会場にいる関係者一人でも感染していたら、それでおしまい」

バスケットボール殿堂入りを果たしているチャールズ・バークリーが2019-20シーズンの再開を検討しているNBAに苦言を呈したのに続いて、同じく殿堂入りを果たしているシャキール・オニールも『New York Post』との電話インタビューで「シーズンを中止にすべきだ」と主張した。

「引き続き安全面を考慮すべき。この事態を終息させるためには、政府に対応を任せるべきだ。シーズン再開という話を耳にするのも気に入らない」

リーグは制限付きながらも球団の練習施設の使用を認め、今週末から選手はコートで汗を流している。仮にシーズン再開という判断をリーグが下しても、ワクチンが開発されるまでの間は無観客での試合実施が濃厚だ。

またシャックは、WNBAスター選手のキャンデース・パーカーらとのZoomミーティングでもこのように語った。「無観客でシーズンを終わらせようとしても、カメラクルーも入れないといけないし、トレーナーだってそこにいる。他の関係者だって会場にはいる。一人でも感染していたら、それでおしまい」

シャックは現役時代に同様の事態になっていたとしても、「プレーするのを拒まないと思う」とも話した。ただ、無観客というシチュエーションでは実力を発揮できないと断言した。

「ファンの前でなかったら酷いプレーをしていたと思う。NBA史上最悪のセンターになっていたよ。僕らは観客の声援を力に変えている。だから、アドレナリンが出る状況が必要なんだ。敵地でファンからどれだけブーイングされたと思う? フリースローを外すたびに馬鹿にされて、『よく見ておけよ』と思ったものさ。そういう環境が自分には必要だった」