カーメロ・アンソニー

「俺が経験してきた感情を理解できる人はいない」

昨年の11月末にトレイルブレイザーズと契約し現役に復帰したカーメロ・アンソニーが『WRTS: After Party』に出演し、復帰前の胸中を語った。

「俺は人生のどん底にいた。そこから誰の手も借りずに、今日こうして話せるようになるまで這い上がってこなければいけなかった。今シーズンは僕の物語で最も記憶に残る一章になると思う」

オールスターに10度選出されているカーメロは、2018年の11月にロケッツを自由契約となってから約1年間NBAから遠ざかるなど、ここ数年のカーメロのキャリアは決して平坦なものではなかった。

「自伝を書くなら、俺が今から話す内容が詰まった章を強調するだろうね。かいつまんで話すと、俺はニックスでプレーしてオールスターにも選ばれた。東カンファレンスで平均22、3点取っていたし、コート外で起きたこと、組織内のこと、ニックスで起きたことすべてに対処していたんだ」

「その後でサンダーにトレードされた。実際はサンダーが気に入っていたけど何らかの理由でうまくいかなかった。翌年ロケッツで9試合に出場した。15年のキャリアで初めてベンチスタートになったからアジャストする必要があった。そして1年のオフが始まったんだ。これを乗り越えてここまで来る途中で俺が経験してきた感情を理解できる人はいないと思う。自信をなくしたことやあきらめたくなった気持ちをね」

ブレイザーズからチャンスをもらったカーメロは即戦力として活躍。50試合に先発出場し平均15.3得点、6.3リバウンド、1.6アシストを記録して、今シーズン残りの契約も勝ち取った。

カーメロは今シーズン終了後に制限なしのフリーエージェントとなる。それでも、どん底を乗り越えた今のカーメロであれば、他クラブからのオファーがあっても不思議ではない。