アグレッシブな姿勢を貫き、采配も的中した西宮ストークスが三河から金星を挙げる

2018/01/22
Bリーグ&国内
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文=丸山素行 写真=B.LEAGUE

誤算だった比江島のファウルトラブル

西宮ストークスとシーホース三河の第2戦、アグレッシブな姿勢を最後まで貫いた西宮が90-84で競り勝ち、アップセットを成し遂げた。

三河は序盤から桜木ジェイアールとダニエル・オルトンの強力インサイドコンビが力を見せて先行する。桜木がオフェンスリバウンドから3点プレーとなるバスケット・カウントを決めて24-15とリードを広げ、第1戦に続き三河のペースで試合が進むかと思われた。

しかし、誤算だったのは比江島慎のファウルトラブルだ。速攻からレイアップに行く際にオフェンスファウルを犯し、第1クォーター残り1分半で早くも個人ファウル3つでベンチへ退き、試合を通じて16分半とプレータイムを制限されることになった。

22-28で始まった第2クォーターから西宮が次第に優勢となる。三河の堅守の前にタフショットが多くなるも高いシュート精度で食らいつき、スティールからの速攻や一瞬の隙を突いたドライブなど決して多くないチャンスを確実にモノにして42-41と逆転して前半を終える。これで自信を得た西宮は後半もアグレッシブさで三河を上回る。

アグレッシブな姿勢を失わず金星の西宮

3点ビハインドで最終クォーターを迎えた三河は、第1クォーター以降ほとんど出番のなかった比江島をコートに戻し勝負に出る。すぐに3ポイントシュートを沈め、バッツのシュートをアシストしたが、比江島が活躍したのはこの2プレーだけ。それ以降はシュートが入らなかった。

それでも三河も踏ん張り残り3分で狩俣昌也の3ポイントシュートが決まり81-80と逆転する。これまでの西宮だったらここで崩れていただろうが、最後までアグレッシブな姿勢を失わなかった。インサイドではどうしても不利な状況で仕事をしたのがドゥレイロン・バーンズとセオン・エディだ。逆転された直後のプレーでバーンズが桜木からファウルを誘い、フリースローを1本決めてまずは同点。2本目のフリースローが外れるも、エディがオフェンスリバウンドを拾い、そのままドライブからシュートをねじ込んで再びリードを奪った。

そのエディは残り1分半にも値千金の3ポイントシュートを沈め、残り14秒では勝利を決定づける速攻からの得点も決めている。キャリアハイの17得点、しかも勝負どころで貴重な得点を連発し、三河相手のアップセットの主役となった。

「イージーに考えて空回りしてしまった」

勝利した髙橋哲也ヘッドコーチは「メンバーの入れ替えを行なって、今節が初めてのゲームだったんですが、非常に良いチェンジだったと思います。今日のゲームに関しては、セオン選手をこれまでとは違ったポジションで使ってみたのですが、それもかなり効果的に機能したかなと思います」と試合を振り返った。

一方、敗れた三河の鈴木貴美一ヘッドコーチは「ディフェンスも非常に出だしから気合が入って、リバウンドも激しく頑張っていたんですが、19のターンオーバーはチームとしてはあり得ない数字」とミス連発が招いた自滅の試合を振り返る。三河はリバウンドで47-28と圧倒しながらも、ターンオーバーでは19-9と倍の開きがあり、ポゼッションの利を自ら手放した。

「昨日、ある程度楽に勝てて、どうしても今日はイージーに考えてしまった部分があったというか、気持ちが入っていたのは良かったんですが空回りしてしまった。冷静にやらないといけないと思います」と気持ちに隙があったことを認めた。

西宮は依然西地区最下位ながらも、この勝利で島根スサノオマジックとのゲーム差をなくし、4位の大阪エヴェッサにも1ゲーム差と肉薄した。「ここから30試合が始まる中で、かなり好材料が手に入ったかなと思います」と髙橋ヘッドコーチは自信を語る。後半戦の巻き返しに期待だ。