アーロン・ゴードン

「プレーオフに出ること、マジックの勝利に集中したい」

今年2月にシカゴで開催されたNBAオールスターサタデーのスラムダンクコンテストに出場したマジックのアーロン・ゴードンは、ヒートのデリック・ジョーンズJr.との延長バトルの末に敗れ、準優勝に終わった。

ゴードンは身体能力に秀で、現役選手の中でもトップクラスのダンカーだ。2016年にザック・ラビーンと延長戦にもつれた勝負は、ダンクコンテスト史上に残る『伝説』となっている。

そのゴードンが満を持してコンテストに再登場し、決勝の延長ラウンドで229cmのタッコ・フォール超えという驚異的な人間超えダンクを成功させた。しかし、審査員5名中3名が出した9点(10点満点中)という厳しい採点に泣き、またしても僅差で優勝を逃した。

この時、9点を出した審査員の一人が元NBA選手のドウェイン・ウェイドだ。彼は可愛い後輩であるジョーンズJr.に勝たせるため、故意に10点満点を出さなかったのではないかと疑われた。真偽は定かではないものの、ゴードンは先日、ウェイドを揶揄するラップ曲『9 OUT OF 10』(10点中9点)を発表し、話題を集めた。

そして『ESPN』の番組に出演した際、ゴードンは「もうダンクコンテストには出ない」とコメント。だが、その理由にウェイドの判定は関係しておらず、チームの勝利だけに力を注ぎたいからと答えた。

「僕はこれまでプレーオフに1回しか進出できていなくて、昨シーズンのポストシーズン(ラプターズとのファーストラウンド)では1勝しかできなかった。あのシリーズは、これまでのバスケット人生で一番楽しかったんだ。これからはプレーオフに出ること、それからマジックの勝利に集中したい」

「ダンクコンテストに出ることは、いろいろと大変なんだ。3ポイントコンテストのようにボールに触れて、ただシュートを打つだけではない。アイデアを考えて、しっかり練習しないといけないからね。だから、その力をこれからはすべて試合に使うことにする」

24歳のゴードンは、毎シーズン着実にレベルアップしている。もうダンクコンテストで彼のパフォーマンスが見られないと思うと寂しいが、マジックの主力の一人として、チームの勝利に貢献する姿を見せてもらいたい。