ジェイレン・ブラウン

新型コロナウイルス対策に一枚岩になれない政府を批判

セルティックスのジェイレン・ブラウンは、新型コロナウイルスの感染が爆発的に増える以前から、バスケットボールファンに注意を呼びかけてきた。

アメリカの感染者数は世界最多の88万人を超え、現在も予断が許さない状況にもかかわらず、ジョージア州、オクラホマ州、アラスカ州では、早くも行動規制の緩和が始まった。州内でも反対意見が出ているこの判断に、ジョージア州マリエッタ出身のブラウンは苦言を呈している。

『CNN』の取材に応じたブラウンは「モルモットにされたくはない」と、強いメッセージを発信した。

「ジョージア出身の一人として、地元の家族や友人が最初に社会活動を再開させることには不安しかない。経済活動を再開させるためだけに、ジョージアをモルモットにされたくはない」

またブラウンは、アメリカ政府の対応も批判している。「トランプ大統領や政府関係者の話を聞いていると、不安ばかりを煽っているように感じる。だから余計にパニックが起こるんだ。全員が同じ方向を向いて今の事態に向き合っているとは思えない。今は一致団結の時で、政情は重要ではない」と語った。

NBA選手会の副代表を務めるブラウンは、今後もNBA選手の社会貢献活動を続けるべきと主張し、シーズン再開か中止の選択を迫られているリーグにも正しい行いをしてもらいたいと話した。

「誰かを犠牲にしてまでやるべきではない。僕は、地域社会、自分のコミュニティ、周りの人を気にかけている。NBAにも正しい行動をとってもらいたい」