「僕たちは誰一人として、彼から取り残されたくなかった」
マイケル・ジョーダンを中心としたドキュメンタリー作品『The Last Dance』が、昨日からNETFLIXで公開されている。
ウォリアーズのヘッドコーチ、スティーブ・カーは1993年から1998年までブルズでプレーした。当時のブルズはジョーダンが主役であり、カーはその脇を固めるサポートキャストだったが、ビッグマッチの勝負どころで数々の3ポイントシュートを決め、人々の記憶に残っている。
『The Last Dance』では現役時代のカーが登場するのはもちろん、現在の彼が当時を回想するシーンも出てくる。
そんなカーがジョーダンとチームメートとして過ごした経験を『USA Today』の取材で語っている。「同じチームでプレーしていた頃、他の誰からも感じたことがないようなプレッシャーを彼からは感じていた。僕たちは常に練習でステップアップして、競争しなければいけなかった。毎日がテストのようだったけど、素晴らしかったよ」
「彼はいつも周りのレベルを引き上げていたけど、それもマイケルが天才と言われた理由の一つだと思う。『マイケル・ジョーダン』として彼がそこにいるだけで、僕らの練習やパフォーマンスレベルまで上がるんだ。それは僕たちが誰一人として、彼から取り残されたくなかったからだ。彼はそうやって常にチームメートを前進させてくれた」
ジョーダンはブルズを6度のNBAチャンピオンに導いた。時にはチームメートと衝突することもあったが、彼は常に仲間を鼓舞し、より高いレベルのプレーヤーへと引き上げた。選手時代に『バスケットボールの神様』から影響を受けたカーは、ヘッドコーチとしてウォリアーズを3度のNBAチャンピオンに導く名指揮官となり、今も最前線で戦っている。