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ラバー・ボールからの采配批判を冗談に変える気転

レイカーズがロンゾ・ボールを昨年のドラフト全体2位で指名する以前から気がかりとされていたことが現実のものになりつつある。その不安とは、父親ラバー・ボールの不必要な現場介入がチームに混乱を与えることだった。

現在、リアンジェロとラメロがリトアニアのチームと契約したために現地に滞在中のラバー・ボールは、『ESPN』とのインタビューで、ヘッドコーチのルーク・ウォルトンを名指しで批判。指導者としての力量に疑問をぶつけた上で、「誰も彼の下でプレーしたがらない」とまで言ったことをきっかけに、このインタビューで聞き手を務めた記者、もしくはラバー・ボールに何らかの処分を科すべきではないか、という意見も出るほど、事態は深刻化しつつある。

当然、メディアはウォルトン自身にラバーの批判に対するコメントを求めた。幸いにもレイカーズは1月7日にホークスに勝利して連敗を9で止めたばかり。この試合後、ウォルトンは第1クォーターと第3クォーター中盤にロンゾ・ボールをベンチに下げた理由を聞かれると、「父親がくだらないことを言っていたから、彼を早々に下げたんだ」とジョークで切り替えし、会見場の空気を和ませた。

ラバー・ボールが何を言おうと、ウォルトンこそ『ヤング・レイカーズ』の指揮官として適任という声が今も根強い。球団側も、再建をウォルトンに託す考えで一致していると見られている。メディアの格好の的となる話題ではあるが、ウォルトンが気転を利かせたことで、多少なりとも鎮静化した。少なくとも、NBA選手として大事な時期を過ごしているロンゾに必要以上に飛び火する事態は避けられたのではないだろうか。

この程度でラバー・ボールが黙っているとは思えない。だが、今回の件に関して言えば、度量の大きさを示したのはウォルトンだ。批判するのではなく、感謝すべきではないだろうか。