直近8試合での100ポゼッションの得点はリーグ最多
サンダーがようやく本来の力を発揮し始めた大きな要因は、ラッセル・ウェストブルックがMVP級のパフォーマンスを取り戻し、カーメロ・アンソニーとポール・ジョージがそれぞれの役割を理解し、強烈な個性を持った選手それぞれが快適なリズムでプレーできるようになったことだ。
チームは昨年末に6連勝を記録後、2連敗で2017年を締め括ったものの、連勝が止まった12月29日のバックス戦の決勝点は誤審だった可能性が高く、31日に行なわれた連勝中のマーベリックスとの一戦も惜敗だった。結果は連敗だが、まだサンダーに残されている伸び白は多い、とも言い換えられる。その手応えを感じているアンソニーはマブス戦を終えて「チームのオフェンスを構築するには時間がかかるもの。でも、ようやく見つけられたよ」と語った。
直近8試合での100ポゼッション時の平均得点でリーグトップの114.3得点を記録。今シーズンのサンダーは、攻撃の形を見いだす前に、守備を構築した。同じく100ポゼッション時の平均失点は、現在リーグ6位の102.3点で、スパーズ、ウォリアーズ、セルティックスに匹敵するディフェンスを誇る。
?? Melo drills one. Thunder retakes the lead on @FoxSportsOK. Carmelo Anthony #NBAVote pic.twitter.com/BfE7KJ6CjN
— OKC THUNDER (@okcthunder) 2018年1月1日
アンソニーは言う。「オフェンスが正しい方向に進んでいるからといって、守備を疎かにしてはいけない。俺たちはリーグトップクラスの守備を誇るチームだ。その熱量、集中力を維持しながら、オフェンスもあるべき形にもっていきたい」
まだレギュラーシーズンは序盤戦を終えたばかり。強豪ひしめく西カンファレンスで20勝17敗の5位は決して悪い成績ではない。サンダーの5位から下は混戦状態だが、下を見るよりも上を見るべきだろう。これからプレーオフが開幕する4月にかけて、サンダーがどう進化していくのか、注目だ。