ヤニス・アデトクンボ

「リングがなければバスケットではない」

NBAが新型コロナウイルスの影響でリーグを中断して間もなく1カ月が経つ。

バックスのトレーナー陣はリーグ中断と練習施設の閉鎖を受けて、クラブのウエイトルームを解体した。そこからバイクやダンベルなどの器具を各選手の自宅に届け、リーグがいつ再開しても対応できるようにトレーニング指導を続けている。

ヤニス・アデトクンボもクラブのサポートにより自己隔離をしながらトレーニングを続けているが、「バスケットだけはすることができない」と『ESPN』の電話取材で語った。

「バスケットコートが自宅にあるNBA選手もいるけど、僕は家でワークアウトしかできない。トレーニングバイクに乗ったり、ウエイトトレーニングをして、体力や筋力を維持しているよ。もちろん家の中でボールを使ってドリブルだってしている。でもリングがなければバスケットとは言えないよ」

2月に第一子が誕生したばかりのアデトクンボは父親としての時間を楽しんでいるが、やはりバスケットが恋しいようだ。

「シーズン中はなかなかゆっくりできないから、家族と過ごす時間は素晴らしいよ。それでも僕だけじゃなくて、チームの誰もがバスケットを恋しがっているのが正直なところさ」

バックスはシーズン中断前まで53勝12敗でリーグ1位を走り、プレーオフ進出をすでに決めていた。しかし今はまだリーグ再開の目途は立っておらず、リーグはシーズン終了も視野に入れて検討し始めたという報道もある。

忙しいNBA選手にとって家族と過ごせる時間は貴重だろう。それでも選手として一日でも早くバスケットをしたいというのが彼の本望だ。