宇都宮ブレックス

新型コロナウイルスの影響によりBリーグの2019-20シーズンは中止となった。シーズン終盤戦に入り、ポストシーズンに向かって盛り上がりが過熱していくタイミングで試合がなくなったことで、選手はもちろんファンももどかしい日々を過ごしていることだろう。ファンがチームを支える方法が少なくなっている中、グッズ購入は『普段からクラブを感じる』意味でもお金の面でも一つの大きな選択肢となる。そこで各クラブのグッズ担当に協力を仰ぎ、チームの売れ筋&オススメグッズを紹介する。

宇都宮ブレックスでグッズの企画・制作を担当しているのが入社7年目の田代智子さん。もともとはデザイン会社に勤めていて、大のブレックスファンだったという田代さんに話を聞いた。

#9遠藤祐亮選手オリジナルグッズ 2019-20 ENDO Photo Tシャツ

https://www.bleague-shop.jp/ub/item?goods_group_id=170

田代さんの一押しグッズは、B.LEAGUE モテ男 2020 No.1に輝いた『ENDO Photo Tシャツ』(¥3,400)だ。このTシャツはA・B・Cの3パターンがあり、カラーもそれぞれ3色展開している。遠藤選手のアーティスト風のキメ顔も注目ポイントで、普段の応援グッズとは一味違ったテイストだ。

田代さんは「チームカラーはネイビーとイエローですが、試合がなくなってしまった今でも普段着として着てもらえるようなカラーにしました」と言い、Tシャツの制作秘話をこう明かした。

「胸に遠藤選手が左を向いているアイコンがデザインされています。遠藤選手と言えばディフェンスの選手なので、『向かってくる敵を抑える、敵から守る』という意味を込めて左向きのアイコンにしました。一般的に『攻め』を表現するイラストは右を向くモノが多いので、敢えての左向きです。このアイコンには目がないですが、彼は髪型とパーマをかけた髭が特徴なのでヘアー要素で固めてみました(笑)」

また田代さんは「遠藤選手はシャイなので『俺のを作っても売れないよ』みたいに言うんですけど、ファンの皆さんにとってはたまらないグッズだと思います!」とオススメしている。

宇都宮ブレックス

THANK YOU BREX NATIONグッズ

https://www.utsunomiyabrex.com/news/detail/id=16793

『BREX NATION』とは「ファン、スポンサー、自治体、メディアなど、ブレックスにかかわるすべての皆さまを含めた『BREX NATION』に属する全員で一丸となって戦い、優勝をつかみ取ろう」という思いを込めたスローガンだ。宇都宮には、幾度となくブレックスファンに支えて支えてもらった関係性と歴史があると田代さんは言う。

突然のシーズン終了で当初見込んでいたチケット収入などがなくなり、チームの安定的な経営基盤にも大きな影響が出ている。そんな中、ファンの方々から「何かチームのために支援できることはないか」という声をかけてもらい、この『THANK YOU BREX NATIONグッズ』(¥5,000)の販売が決まった。

田代さんは「『BREX NATION』の精神に最大限の感謝をし、チーム一同で恩返しができるように活動をさせていただきたいという思いがあります。そのため『THANK YOU BREX NATION』というメッセージ込めさせていただきました」と話す。なおこのグッズの収益はチーム運営費に充てるとのこと。

今は会場でグッズを手に取って見てもらうことができないため、「ネットショッピングでも商品の細かい部分を伝えられるように写真を増やしたり、いろいろな角度から写真を撮ったりと意識しています」と工夫している。

また田代さん自身もシーズン中にはグッズ売り場になるべく立つようにし、ファンとのかかわりを大切にしているという。「現場でお客さんと直接コミュニケーションを取ることでアイデアやヒントもらっています。私も長年のブレックスファンなので、ファンの皆さんと同じ気持ちでグッズを制作しています。ただ、自分では気が付かなかったことを教えてもらえたりするので、これからもファンの皆さんからアイデアのヒントを得たいです」