アンソニー・デイビス

「安全を確保しながらワークアウトを続けているよ」

3月11日に2019-20シーズンが中断されて以来、アメリカでは新型コロナウイルスの感染者数が急増しており、直近の統計では14万人を超えた。パンデミックの収束時期が予想できず、シーズン再開には課題が山積みだが、レイカーズのアンソニー・デイビスは再開を強く希望している。

デイビスは『Los Angeles Times』の取材で、シーズン再開に備えてチームメートと頻繁に連絡を取り合い、できる範囲でコンディションを調整していると語った。

「試合をしたくて仕方なくて、みんなでハイライトの映像を送り合っているんだ。シーズンはまだ終わったわけじゃない。安全を確保しながらワークアウトを続けているよ。僕らはシーズンの再開を望んでいる。レイカーズは素晴らしい位置に付けているからね」

デイビスの言うとおり、中断前のレイカーズは絶好調だった。チームは49勝14敗で西カンファレンス首位を快走し、2位のクリッパーズに5.5ゲーム差を付けていた。東カンファレンスで首位に立っているバックスとも2ゲーム差に迫っており、全体の第1シードも十分狙える位置にいる。シーズン中断の6日前には『ファイナル前哨戦』バックスとの直接対決を完璧な内容で制し、勢いに乗っていた。

デイビスにとって、優勝を狙えるチャンスは初めてのこと。ペリカンズでは7年間で2回しかプレーオフに出られず、1回戦を突破したのは一度だけだ。自分と経験豊富なレブロン・ジェームズがいるレイカーズならNBAチャンピオンになれると考えるデイビスが、シーズン再開を強く望むのは自然だろう。

それでもデイビスは、今は団結してウイルスと戦うことが最優先だということを理解している。デイビスは冷凍食品の保存、配送を手掛ける『Lineage Logistics』とパートナーシップを結び、職を失った300人のステイプルズ・センターのスタッフの再就職を支援を行っている。また、病院で働く人々への食事提供を支援している『Feed the Frontlines LA』へ25万ドル(約2700万円)を寄付した。デイビスはこのように今の状況で打てる手を打ち、来るべきシーズン再開を待つ。