折茂武彦

「感動の時間を創り上げることができるよう願っています」

新型コロナウィルスの影響により、東京オリンピックの開催延期が正式に決定した。それに伴い、本日スタートする予定だった聖火リレーも中止となった。

聖火ランナーに選出されていたレバンガ北海道の折茂武彦は、開催延期を受け、以下のコメントを発表した。

「世界的にも非常に難しい状況が続く中、様々な方が検討を重ねて出した結論であり、昨晩延期が決定されましたが、バスケットボール界はもちろん、スポーツを取り巻くすべての方やオリンピックを楽しみにされていた皆さんがより一層ひとつになって、この困難な状況を乗り越え開催を迎えたときに、共に感動の時間を創り上げることができるよう願っています」

結果的に聖火リレーも延期となったが、聖火ランナーとルートは基本的に維持される見込み。折茂もあらためて聖火リレーへの思いを語った。

「バスケットをやって来た中で、オリンピックに出ることができれば日本のバスケ界も変えることができるのではないかと思ってきたので、個人的にはオリンピックに対して思い入れが強い中、選手として競技に出場することが叶わなくても、聖火ランナーとしてオリンピックに関われることを、嬉しく、光栄であり、楽しみにしていました。今後無事にオリンピックが開催され、再び聖火リレーに参加できる日を心待ちにしながら、その日まで体力をしっかりと維持できるようにやっていきたいと思います」

折茂は今シーズン限りでの引退をすでに表明しており、聖火ランナーに選出された際には「走るのが引退後の6月なので、太ってしまわないように体形や体力をきちんと維持したいと思います(笑)」とコメントしていた。予定通りの開催であれば、ブランクが少ない状態でその日を迎えることができたが、延期期間は1年ほどと見られている。

新型コロナウイルスの感染拡大による騒動を乗り越えて迎えた『その日』、現役の今と変わらないBリーグのレジェンド、折茂武彦の姿に期待したい。