「モチベーションが変化する事はありません」
国際オリンピック委員会は昨日、東京オリンピックの開催延期を発表した。
バスケットボール男子日本代表は開催国枠での東京オリンピック出場が認められ、1976年のモントリオール大会以来の44年ぶりの出場を今夏に控えていた。
日本代表の主力として活躍するアルバルク東京の田中大貴はこの発表を受け、「世間がコロナウイルスで大変な状況にある中、皆さんの健康、安全が最優先であるべきだと強く思います」と、クラブを通してコメントを発表している。
「オリンピックを目指してきたアスリートにとって置かれているシチュエーションは様々だとは思いますが、僕自身、モチベーションが変化する事はありません。今はまだ全く油断ならない状況だと思います。この状況を軽視せず、国民皆さんの力で必ずこの問題を乗り越えましょう!いちアスリートとして、この問題を乗り越えた先にあるオリンピックという素晴らしい祭典で皆さんに少しでも明るいものを与える事ができるように、今までと変わらず日々精進していきたいと思います」
また竹内譲次と安藤誓哉のコメントもA東京から発表されている。
現在35歳、ベテラン選手として日本代表を引っ張る竹内は次のようなコメントを発表している。
「率直な気持ちとしてオリンピックの延期については仕方のないことだと思っています。今はコロナウイルスの拡散が終息し、また安全に生活できるよう自分自身も気をつけて生活していきたいと思います。その上でまたオリンピックに向けて自分自身を高められるように準備していきます」
安藤もこのように気持ちを明かした。「オリンピック開催延期の発表を聞いて正直驚いていますが、新型コロナウイルスが世界的に広がりをみせている現状では仕方のないことだと思っています。自分がやるべき事は、もう1年準備期間が与えられたとポジティブに捉え、やるべき事をやっていきたいと思います。来年の、オリンピックに向けてBリーグのシーズンも1試合ずつしっかりと戦っていきたいと思います」
Bリーグも新型コロナウイルスの影響でリーグ戦を中断し、4月4日からの再開を目指しているが、先行きは不透明な状況だ。
オリンピックを目指す選手は、年齢やそれぞれが置かれる立場など一人ひとり違う。そんな中で1年間の延期を受け入れることは簡単ではないに違いない。それでも選手たちは前を向き、今できることに取り組み、来年の開催へと備える。