マーク・キューバン

「我々にはワクワクできるものが必要です」

マーベリックスのオーナー、マーク・キューバンは中断が続くNBA2019-20シーズンの5月中旬頃の再開を希望している。キューバンは『WFAA-TV』とのインタビューで、一般的な予想より早くシーズンが再開される可能性があるとの楽観的な考えを示した。

キューバンは、新型コロナウイルスの感染拡大により多くの人が自宅隔離を強いられている今こそ、スポーツの持つ力を信じ、NBAの早期再開の必要性を強調した。

「5月中旬までに通常の状態に戻り、NBAの試合が開催されることを望んでいます。無観客になったとしても試合は行われるでしょう。それほどスポーツの果たす役割は重要です。我々には応援できるもの、一つになれるもの、そしてワクワクできるものが必要です」

そして、キューバンは専門家の意見を考慮し再開時期を5月中旬頃と予想した。

「当たり前のことだが、現段階では誰も完全な情報を持っていないから、簡単に下せる判断などありません。ただ、私がCDC(アメリカ疾病予防管理センター)や他の専門機関の人たちから聞いたことから再開時期を予想するなら、遅くて6月1日、私はそれよりも早いと思う」

また、シーズン再開が実現するには医学的なブレイクスルーが必要だとも強調した。「到達すべき目標としては、科学者が完治とは言わないまでも、ウイルスの影響を最小限に抑えられる治療法を見つけないといけない。感染患者に対してその治療を迅速に行うことで死亡を防ぎ、感染症を不要に恐れたり生活に支障をきたすこともなくなるだろう」

キューバンがオーナーを務めるマーベリックスはシーズン中断前まで40勝27敗で西カンファレンス7位につけていた。シーズンが再開されれば残り15試合で2016年ぶりのプレーオフ進出へ向けて戦うことになる。オーナーがシーズンの早期再開を願うのは当然だが、リーグからは再開に関する具体的な日程は発表されていない。