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キングの助言は「信頼できる人間かどうかを見極めろ」

6月23日に実施された2016年のNBAドラフトでは、セブンティシクサーズがルイジアナ州立大のベン・シモンズを全体1位で指名した。

シモンズは、アメリカの大学バスケットボールのこの20年間で唯一、1シーズン平均19得点11リバウンド4アシスト以上を記録(19.2得点、11.8リバウンド、4.8アシスト)した逸材だ。その高い万能性と、パワーフォワードのサイズながらもポイントガード並の視野の広さを持っていることから、「次世代のレブロン・ジェームズ」とも言われている。

それでも、前評判が高いからなのか、ソーシャルネットワーク全盛の時代からなのかは分からないが、ドラフト前からシモンズの能力を疑う意見も少なくなかった。

シモンズは、ドラフト前日『ESPN』の番組に出演した際、何かと比較とされるジェームズと直接対面する機会があったことを明かし、ある助言を受けたと語った。

「彼からは、多くの人が僕にアドバイスをくれるけれど、誰を信頼して、信頼すべきではないかを見定めないといけないとアドバイスされたよ」

シクサーズは、ここ数年をかけて再建の道筋を作ろうとしている。今年のドラフト候補選手の中でベストプレーヤーと評価されるシモンズを指名したことで、ポジションが重なる昨年のドラフト全体3位で指名されたジャリル・オカフォー、ナーレンズ・ノエル、ジョエル・エンビードのいずれかが放出されることになりそうだ。

シクサーズが最後に1位指名権を獲得したのは、アレン・アイバーソンを全体1位で指名した1996年だった。当時も現在と同様に低迷期を彷徨っていたが、アイバーソンの活躍により、2001年にはファイナル進出を果たしている(ファイナルではレイカーズに敗れる)。

ジェームズを指名したキャブズも、1999年から6年連続してプレーオフを逃していたが、ジェームズ加入から3年目にプレーオフ進出を果たし、4年目の2006-07シーズンには球団史上初のファイナルに進出した(スパーズに敗戦)。

アイバーソン、ジェームズの例と同様に、シクサーズもシモンズを軸とするチーム作りに方向転換するのであれば、ここ3~4年が勝負になりそうだ。