「好きなようにやって楽しめばいい」
2月29日のトレイルブレイザーズ戦で、ホークスのトレイ・ヤングはトレバー・アリーザの股にボールを通して抜き去った後、強烈なショルダーチャージを受けた。このプレーを侮辱行為と取ったアリーザはフレイグラントファウルを承知の上でやり返し、試合後には直接「二度とやるな」と伝えた。
それから数日、ヤングは物議を呼んだ股抜きドリブルをやめるつもりはないと宣言した。彼のメッセージは「脚を閉じればいいだろ?」だ。
股抜きドリブルは自身の得意なプレーで、これまでやり続けてきたのに、なぜ今さらやめる必要があるのか、とツイート。『The Atlanta Journal Constitution』の取材に対しては、股抜きは戦術でありエンターテイメントだと語った。
「股抜きはスペースを作るためのプレーで、自分の特徴を生かすためにやっている。アリーザがなんて言おうと、見せびらかすためにやっているんじゃない。大胆で会場を沸かせるプレーだ。何もずっと真剣である必要はないはずだ。笑顔があってもいいし、楽しんでもいい。観客と交流してもいいし、スキルを見せびらかしたっていいじゃないか。好きなようにやって楽しめばいい、それが僕にとってのバスケットボールだ」
Trevor Ariza wasn't trying to get nutmegged by Trae ? pic.twitter.com/71eu7azWNO
— Bleacher Report (@BleacherReport) March 1, 2020
ホークスのヘッドコーチ、ロイド・ピアースはヤングのやり方を「トレイは大きい選手じゃないから工夫をして相手をかわないといけない。スピードもその一つだし、股抜きドリブルもその一つだ」と認める一方で、アリーザにも理解を示す。「ベテランでプライドもある。彼は自分のすべきことをやったまでだ」
相手の股を抜くドリブルはもちろん反則行為ではない。ヤングのように使いこなせば大きな武器になるし、彼の主張通り見ていて楽しいプレーだ。それでも今回の騒動で股抜きドリブルが注目されたことで、ファンはそのプレーを期待するだろうから、ヤングにとってはプラスになる。
もっとも、プライドの高いベテランに股抜きを決めた後には少し大きく迂回する必要があるかもしれない。