単一クォーターでフリースロー試投24本はNBA新記録
レイカーズのロンゾ・ボールが『ゴールデン・ルーキー』なら、セブンティシクサーズのベン・シモンズには『超新星』という愛称が相応しい。
連日のように飛ぶ鳥を落とす勢いのシモンズは、11月29日のウィザーズ戦でもNBA記録を樹立してみせた。シモンズは31得点に加えてキャリアハイの18リバウンドを記録し、2011年のブレイク・グリフィン以来初となる、新人で1試合30得点18リバウンド超えを達成したのだ。
Ben Simmons becomes the first rookie to have 30+ PTS and 18+ REBS in a game since Blake Griffin in 2011. #NBARooks
(via @nbastats) pic.twitter.com/DgPeGsTGMe
— NBA Draft (@NBADraft) 2017年11月30日
そしてもう一つの記録は、第4クォーターだけで記録したフリースロー試投数24本というもの。ここまでのフリースローを獲得した理由は、オールラウンダーと呼ばれるシモンズの唯一の弱点、フリースロー成功率の低さにある。
今シーズン55.4%という成功率は、新人王候補最有力のスーパールーキーには似つかわしくない。だが言い換えれば、東カンファレンスの強豪ウィザーズが、『ハック戦術』を仕掛けなければいけないほど、シモンズは止める手立てがない存在だということの裏返しだ。
?? Ben Simmons put up a stunning 31 PTS & 18 REB in the 76ers win last night! #HereTheyCome pic.twitter.com/r32b8bqWoG
— NBA UK (@NBAUK) November 30, 2017
このままでは、今後の試合でも『ハック・ア・ベン』を仕掛けてくるチームが増えてしまう。だが、シモンズは言う。「そこまで長く続く策ではないね。だって、決めればいいだけのことだから」
ちなみに、ウィザーズ戦の翌日、11月30日に対戦したセルティックスは『ハック戦術』を用いず、シモンズは4本のフリースローのうち3本を成功させた。だが、リーグ首位をひた走るセルティックスの牙城は崩せず、97-108で敗戦。それでも、前評判以上の大活躍を続けるシモンズには、シクサーズの運命を変える『救世主』という称号が相応しい。そう思わせるだけの何かを、確実に持っている。